第5話 メール
あれから一人で帰ってきてベッドに座る
…そういえばなんで総悟居なかったんだろ
『………』
私は無言でカーテンを開け窓から隣の家、総悟の家を見た
この窓を乗り越えれば総悟の部屋に行ける
よく総悟が乗り越えて私の部屋に来る
いつもはカーテンが開いてる総悟の部屋
『…カーテン閉めてんじゃないわよ』
いつも来る時間が過ぎても総悟は来ない
カーテンすら開ける気配がない
『…メール、してみよ』
もしかしたら怒ってるかもしれない
to:沖田総悟
sub:
――――――――――
怒ってる?
絵文字もない、シンプル過ぎるメール
迷いもなく送信ボタンを押す
返事、返ってくるかな
『…ってなんでこんな心配してんの』
ため息をついてベッドに寝転がる
『んー…』
なんだか眠くなってきたかも
そういえば昨日、遅くまで電話してたんだっけな
“彼女とかいないの?”
またその言葉が頭の中でぐるぐる回る
『…そんなの、知らないよ』
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