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第2話 後悔


『告白?』

「そーなのっ!でも私そういうの初めてでさぁ…」

『ふーん』

「だから何て言えばいいかわかんなくって…」

『告白、ねぇ…』




夜の11時過ぎにもかかわらず電話中



いつも10時に寝てる私にはツラい


『でもなんで私?』

「え?だって柑名、沖田君と付き合ってるんじゃないの?」

『………はぁ?』




当たり前の様に言う友達


眠いのとあり得ないのが重なって変な声が出た







『ないない』

「え!そうなの?」

『なんでそうなるの?』

「だって転校生の沖田君とずっと一緒にいたじゃん」

『家が隣だからだよ』

「そーなの?」

『そーなの』




なんだぁっといいながら残念そうな声を出してくる


なんだとはなんだ




「じゃあ恋心はないの?」

『誰に?』

「沖田君に対する恋心!」

『そんなの考えたことないよ』

「かっこいいな!とかは?」


…確かに顔はかっこいい



『ってなんで私の話になってるのよ


告白するんでしょ?告白』

「そうだった!でも柑名、沖田君ってモテるでしょ?」

『まだ続けるか』

「彼女とかいないの?」

『彼女…?』

「とりあえず後悔しないようにね!






というか告白どうしよ!」

『……』

「柑名?」

『あ、うん告白ね』

「やっぱりストレートに…」




彼女とかいないの?

後悔しないようにね








『(後悔って…)』


その言葉が頭の中でぐるぐる回ってて…

友達の話が聞けなかった




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