第１８話 ヒーローだって遅刻
助けて
私、本当に汚れちゃう
「まず俺から」
「次俺なー」
「最後かよ、気絶させんなよ」
そんな会話が聞こえるのと同時に扉の破壊音
―――――バァン
「「「！！！？」」」
男とまだいた女たちが固まった
「……なにしてんだ」
そこには私の好きな人
「や、その…」
「テメーらなにしてんだって聞いてんだ」
いつもの口調でないのが余計怖い
そして私に跨がる男をぶん殴った
１発、２発……
男を殴り終わった後、女の所へ行く
「沖田、せんぱ…」
―――――ドカッ
女だからって容赦ない
『やめて、総悟…』
聞こえてないのか、まだ殴り続ける
『っやめて！！』
私は総悟の背中に飛び付く
総悟の動きは止まった
その隙をみて女と男は逃げていった
『……』
「…柑名」
『ごめんなさい』
「なんで、謝るんでィ…謝るのは俺の方だろィ」
『……』
「この前…すいやせんでした」
『……』
「俺のやったことはコイツらとおんなじだ…悪ィ」
総悟…体が震えてる？
泣いてるの？
『総悟』
私は総悟と向き合った
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