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第15話 ボールと手紙
球技大会当日


開会式が始まるので私は一人下駄箱に行く



『……?』

下駄箱を開けると手紙が入っていた







『なにこれ』

「なんだそれ」


中身を確認しようとしたら背後からトシが現れた



『うわっ』

「手紙…?」

『なんもだよ』


嫌な予感がしたので手紙をポケットに入れて運動場に向かった








―――…

「はいィイイイ!!!」

「うがァアア!!」

「しょ、勝者3年Z組!」




ボコンとあり得ない音をたててボールに当たった相手




『…凄い』

「流石というか当たり前というか」

『トシも凄かったよ』




あれからトシとは普通にいる

ただ総悟とは喋らなくなってしまった




『…あれ?』

「?どうした」

『ペットボトル、ここに置いといたのに…』



それから変わったことがもう一つ




「教室とかじゃねぇの?」

『持ってきたはずなのに…』




私がキョロキョロしていると後ろから笑い声



『………』


多分、総悟の“彼女”

それとその子の友達らしき女




『じゃあいいや』

「死ぬぞ」

『いやー』

「いるか?」

『…貰う』


水筒に口付けないように気をつける







「ほんとありえない」

「うざ」

「男好き」

「普通にキモくね?」




言えてるーっと大声で笑う




『(…でもこれではっきりした)』



なぜか総悟の“彼女”は私が気にくわないようだ






『ありがと』




私はトシに水筒を渡して教室に向かった





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あきゅろす。
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