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第13話 フラッシュバック
気付いたら保健室で寝ていた



頭はボーッとしててなんでいるんだっけ?って思ったけど…




『いっ…』



腰に鈍い痛み

起き上がったことによって思い出された




『あ……』




私、総悟とヤっちゃったんだ




『ぅっ…』



なんで?

なんでこうなったの?





トシと保健室行ったから?
トシとキスしちゃったから?


でも、ヤってないんだよ?


『っ…』



総悟に彼女ができてから全く関わりが無くなった


けどある程度は喋るようになってきたのに…








これがきっかけで喋ることも目が合うこともなくなったら…


『いや、だ…』



総悟と関係が無くなったら



『いやだよっ…!』

「柑名」



泣きながら胸を押さえていたらベッドを囲んでいるカーテンの外から声がした


『…トシ?』

「入っていいか?」

『…う、ん』


今は一人になりたい気分だった




…けどこのまま一人だと壊れてしまいそうだった






「総悟から倒れたって聞いた」

『倒れ、た…』

「大丈夫かよ」


頭に向かってくる手





―――――ビクッ


誰が見てもわかるほど私はビビってしまった




『あ…』

「何があったんだよ」

『なんにも、だよ』

「本当のこと…」

『…?』



トシがこっち向いて瞳孔を大きくした





『なに…』

「…」

『トシ…?』



無言で私の制服に手をかけようとする



『っ…』


――――ゾクッ


それがさっきの行為と重なった







『いやぁあああああああ!!!』





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あきゅろす。
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