[携帯モード] [URL送信]
第9話 キャッチボール



「いくわよー」

「いっけぇええ姉御ォオオ!!」

『え、まずキャッチボールだよね?』







―――――ドシュッ

「ナイスボール!次柑名行くアルよ!!」

『待って、これもうキャッチボールじゃ…』

「うがァアアアアア!!」

『ちょ…ギャアアアア』







放課後、3Zメンバーはみんなでドッジの練習することになった


ちなみに球技大会に夕食したクラスは“3時間焼き肉食べ放題券”が貰えるのだ




『いたたた…』

「大丈夫?」

「駄目ヨ、あんぐらい取れなきゃ」

「あんぐらいって穴開いてますよ」

「うっせー、次ダメガネ行くぞ」

「標準語!!?」





私はボールが当たった壁を見て引きつった



ってか私的に練習しなくても優勝は確実だと思う





「おい、大丈夫か」

『さりげに笑ってんじゃねぇよ』




手を差し伸べてくれるトシを無視して自力で立つ



―――が

『あれ…?』

「何してんだ」

『立てない』

「……あ?」

『やっぱ手貸して』

「ほら」



トシの手を借りて立つが手を離すとまた座り込む私の体




『腰抜けちゃったのかな』

「なにやってんだよお前」

『だってあんなボール来たら誰でもビビるよ』

「保健室行くか」

『え、大丈夫だよ』

「そんな所で座ってると死ぬぞ」

『……はい』





確かに

新八くんはすでに神楽のボールに当たって死んでいた




『…?なにやってんの』

「あ?だったらどうやって保健室行くんだよ」



トシはおんぶする体制になっている







『……』

「総悟は今日居ねぇよ」

『え?』

「“彼女”のとこじゃねぇの?」

『……重いよ?』

「知ってる」




おもいっきりトシの頭を叩いて背中に乗った




[*前へ][次へ#]

10/21ページ


あきゅろす。
無料HPエムペ!