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B

『…はぁ』


書類の山をみて溜め息をついた




“今日中までにやって俺の部屋に持ってこい”



『…無理だ』


おまけに今日は山崎と見回りの日だ


本当なら総悟とだったけど土方が気を使って沖田とはなるべく仕事が一緒にならないようにしてくれている





『…ありがたいけどこれでホントに関係無くなっちゃったや』


涙を堪えて書類にてをかけた

その時





「玉緒さーん、見回りの時間ですよ」

『嘘っもうそんな時間だったんだ


…じゃあ行こっかザキ』



私は欠伸をしながら部屋を出た








―――――…

ズキッ

「っ…」


あれから頭痛が止まらない

しかも時間がたつにつれて酷くなる






「…なんなんでィ」

頭に浮かぶのは玉緒の笑顔


…なんでなんですかィ?

俺は琥珀と結婚してんだ



痛みに耐えながら必死に意識を保つ





「総悟ー」



琥珀が抱きついてきた


「…琥珀」

「今日何食べたい?なんでも作るよ」

「…わりィ、俺ぁ今日いらねぇや」

「なんで…




なんであいつなのよ!!私たちは夫婦になったのよ…?



結婚もしたのよ!?」





琥珀が叫ぶ


「せっかく総悟から記憶を消したのに…」

「…………は?」


はっと琥珀は自分の口をふさぐ






――――消した?


「…どういうことでィ」

「あっ…いやっ…」

俺の殺意に怯える琥珀



「どういうことだっていってんでィ!」

「っ…」


逃げようとした琥珀の手を掴んだ

その時何かが光った




「…これ、」

バッ

「あっ!」


琥珀から無理やり指輪を奪った

指輪の内側を見る



“okitatamao”



ドクンっ

「あっ…」


“私も総悟の事愛しています”

“私でよければ”


「っあ゙…」




“ずっと隣に居させてください”



「っ!!」




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