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ようやく泣き止んだ私と土方さんは総悟の病室に向かった


医者にあんまり会うなって言われたけど…



『…………』

総悟の病室の前に来た




『!…』



足が動かない







―――怖い


総悟にまた冷たい目で見られたらどうしよう




「…怖い、か」




図星をつかれた私は体がピクッと動いた

それに気づいた土方は私の頭に手をのせた





「大丈夫だ…絶対ェあいつの記憶は戻るから」



土方にそう言われて気が少し楽になった

『…うん』




病室のドアをあける



すると中から


「沖田さんったら…

おだてても何も出ませんよ?」

「俺は本当のこと言っただけでィ」




総悟と琥珀の笑い声が聞こえた


「…あら?」


私たちに気づいた琥珀


「もう少しゆっくりしてっても良かったんですよ?」



笑いながら言ってきた






――――は?




何言っているんだコイツは…


「土方さんって彼女いたんですねィ」




“からかう要素が1つふえやした”





何も言えなかった






――――――グイ



「テメー…何いってんだ総悟」



土方は沖田の胸ぐらを掴む


「何って…なんか変なこといいやしたか?」






―――分かってる


「テメーは一体誰が好きかも忘れたのかよ!」




―――しょうがないの


「プロポーズだってしてたじゃねぇか」



―――好きで記憶を無くしたんじゃない

「顔真っ赤にさせてよォ



いつも俺の所に来て自慢して…」




――寧ろ総悟の記憶を無くした理由は…




「お前が愛してんのは正真正銘…「琥珀」」



―――私のせいなんだよ


「…俺は昔こいつのこと好きっていったかもしれやせん





でも今は琥珀のことが好きなんでィ」




土方は手の力を緩める




「…お前本気で言ってんのか?」

「土方にどーたら言われる筋合いねぇ」

「おっ…沖田さんっ」


琥珀が慌てる素振りをする



それにキレた土方は再び総悟の胸ぐらに力を入れて右手を振り上げた



ドゴッ



「っ沖田さん!!」
琥珀が沖田に駆け寄る






そして

「…何で庇うんだよ







玉緒」




頬を真っ赤にして崩れ込む玉緒がいた




 

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あきゅろす。
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