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デュララリ!!
標的.01!!
 いつものように人でごった返している池袋駅前。
そんな場所で、一人の少年が立ちすくんでいた。



彼の名は竜ヶ峰帝人。



親の反対を押し切ってまでこの地にやってきて、古い友人の誘いで池袋の私立高校に明日入学する予定の少年である。
しかし今、彼には問題が起きていた。
待ち合わせをしているその友人が未だに来ないのである。
どうしようかと頭を抱えそうになった時、帝人に金髪の少年が近づく。

「よっ、ミカド」

その声で相手に気づいた彼は、首を捻りつつ口を開いた。

「紀田……君?」
「疑問形かよ!」

 その後しばらく不毛な会話を続けながら歩き、金髪の少年――紀田正臣が地味に傷ついた頃。
彼等はようやく池袋駅の西口から街へ出た。
しばらく歩いていると、帝人は慌てた様子の少年とぶつかってしまう。
尻餅を着いた彼がふと顔を上げるとぶつかった少年はこちらを睨みつけた後再び走り出した。
正臣が手を伸ばすと、帝人はそれを掴みながら涙目で立ち上がる。

 今のがカラーギャングなのかと言う彼に対して、正臣は苦笑して口を開いた。
『今はほとんどいねぇよ』と言う相手の言葉を聞いて帝人はようやく落ち着き、苦笑する。
そんな彼等は駅前から離れてしばらくした時、辺りを見回す同年代らしき少年を見かけた。
帝人達は彼に近づき声をかける。

「大丈夫ですか?」
「っ!」

少年は驚いたらしく、振り向いた時には苦笑していた。

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