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 今度は両手を前に出すと、爺さんは尋ねてきた。

「やはり追加だ。 何か能力を渡したい、提案はあるかな?」
「例えば?」

ルッスーリアが尋ねると爺さんは続ける。

「寿命以外では死なない体や、高い身体能力と言った所か」
「ならいらないですー」
「――は?」

あっけに取られたみたいな声をあげてきたから、俺はカエルに続く。

「今ので十分だし」
「この力だけでボスを守り、生き抜いてみせる」
「それに、貰ったら能力にかまけて頼り切りになりそうだわ」
「俺達に甘えはいらねぇからなぁ!」
「――カス共が、わかってんじゃねぇか。 こういうわけだ。 神、能力はいらねぇ」

他の奴らまで何か意見を言った後にボスがそう締めると、爺さんは笑みを浮かべた。
俺らがそれを疑問に思っている間に、そいつは続ける。

「君達の繋がりはとても強いようだ。 わかった――ウルテリアの世界神・ウルティマの名において、この場にいる6人を我が世界へと転生させる!」

直後全てが真っ白い光に包まれて、次の瞬間には何も無くなった。

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あきゅろす。
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