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「初めまして、ヴァリアーの諸君」

 突然聞き慣れない声が聞こえて、俺等はそっちを向いた。
そこには真っ白い空間を背にした、1人の爺さん。

「誰だ、てめぇは」
「落ち着き給え、XANXUS君。 追い追い話はするさ」

爺さんにだいぶなれなれしく名を呼ばれたからかな。
ボスの顔には古傷が浮かび上がって、既にあった眉間のシワがさらに深くなった。
『やばいかな』と思った途端、ボスは普通に口を開く。



「――ならすぐに話せ。 まずはテメェの素性からだ、羽を生やした男なんざありえねぇからな」



そ。
今ボスが言った通り、目の前にいる爺さんの背中には6枚の羽があった。
こっちをじっと見たまま、その爺さんは口を開く。

「私は神だ。 君達は眠っている間に敵襲に遭った。 死んではいないが、戻るのは難しい」

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