お兄ちゃんと、初めての夜
 

「ハァ…ハァ…っ」


暗い部屋に、御互いの荒く熱い吐息と雨音が響いて。
興奮の階段を、二人で駆け上がる。

胸を貪る姿は、まるで獣のオスのようで。
性欲に身をまかせると男性は皆、こうなるのだろうか。

スザクに女性として求められることも、愛撫を受けることも快感以外の何物でもない。
ただそれは精神的な面での問題。

体の芯で快感に揺らぎながらも、あの押し付けられた、肥大した雄の象徴の事が頭から離れなかった。
私の何処にもアレを受け入れられる大きさを兼ね備えた場所は無い。

のに、


「んん…っ」


胸を揉んだり吸ったり、スザクの愛撫は激しくなるばかりで。


「…気持ちいい?ルルーシュ」

「‥‥!」


――何を聞くんだ、スザクの奴…!!


「ねぇ…?」

「…――ち良くない…っ」


否定するとスザクはキョトンとする。
気持ちいい、なんて答えてたまるか。
そんな淫らな女じゃない。


「嘘だ、ハァハァ言ってたじゃないか」

「っ…!言ってない!」

「言ってたよー!」
何を意地になってるのかスザクは、胸を鷲掴みにして固くなったピンクの突起にを舌で撫でつける。


「っ…!」

「…ほら」


得意気なスザク。


「き、気持ち悪いんだ…!」

「ええ…!?」


暗闇だが、目が慣れてきてスザクの瞳が丸く見開かれてるのがよく分かる。
気持ちいい、なんてあえぐ女になり下がるつもりはない。


「じゃあ確かめてやる…!」

「えっ…」


そう言い切るとスザクの手は腰へと滑り、下着の中へと入り込もうとする。


「だ、ダメだ…!!」


制止してもスザクは止まらない。
スパッツごと下着を剥がれてしまった。


「やっ、すざく…!」


抵抗してみたが、男に――と言うかスザクに敵うわけもなく、

しかも抵抗した分乱暴に、誰にも触れられたことのない花びらを、指で撫でられて。
身体はビクンと跳ね、素直な反応をしてしまう。

スザクは満足そうに笑った。


「やっぱり。ビチョビチョに濡れてる」

「‥‥!!」


全身の血が頭に昇ったかと思った。

恥ずかしい…!


「…気持ちいっていうまで、苛めちゃおうか」


そう言い放つとスザクの指はズブリと奥に滑りこむ。


「ひあぁ!」


スザクの指はピストン運動を繰り返し、親指で敏感な秘所を擦った。

襲ってくる快感に、気が遠くなって、変になりそう。
耐えようとすればする程、積み重なって。
雪崩をおこす寸前だ。

秘花は掻き回され、クチュクチュと淫らな水音を響かせていた。


「はァァん…すざくぅ…!!」


許しを乞うよう夢中で名を呼ぶも、舌足らずになってしまい、聞いたスザクは嬉しそうに笑う。


「ルルーシュ、可愛いなぁ」

「うぅ…っ、やぁスザ、」

「…ねぇお兄ちゃんって呼んで?」

「っ…う?」

「ねぇ…ルルーシュ」


耳元で囁きながら、花芯を激しく撫であげられ、スザクにしがみつきながら必死に彼を彼の望むままに呼んだ。


「あぁっ、お兄ちゃぁん…っ!!」


言葉にした途端、何かが弾ける気がした。

そう、私たちは兄妹。
血は繋がっていなくとも。
身体を許し合ってはならない関係なのに。

なのに悦びと興奮は加速してゆく。
戒めを破るという咎への意識は逆に、甘美な媚薬のように私を溶かしていった。


「…ふふ、お兄ちゃんが、イカしてあげる」

「…いく…?」


何処へ?

私の髪を撫でると、また乳房を舌で舐め突起へと絡める。

指は花びらを割り、めしべを仕切りに擦りつけた。


「ひうぅ…!ダメぇ…!!」


身体が痙攣を起こしてビクビク震える。
咲かされた花からは蜜が溢れた。

渦に引きずり込まれそうな未知の、恐怖にも似た『何か』。


「やだ、本当に嫌だ、お兄ちゃんっ…!」

「大丈夫たから、身を委ねて?」


スザクは私を解放するどころか、より激しく追い立ててくる。


「やぁ…!」


スザクを離そうとしてもビクともせず、藻掻きながら彼の胸を叩いた。

もう、本当に、


この世ではない何処かに連れて逝かれそうな、


「うぅ、イっちゃ…っ、あっ、あっ、あああぁァァっ…!!!!!」






――何処かに達した気がした。

身体から力が抜け、瞼を開けるのも億劫だ。





「ルルーシュ」

「‥‥‥」





スザクの呼び掛けにも答えず、緩やかに息を調えるよう深呼吸を続ける。






このまま眠ってしまいたい。


…そう思った時だった。


「!?」


突然膝を掴まれ、足を開かれた。
びっくりして身構える私の身体をスザクは押さえ付ける。


「スザク、何を――、」

「えっ、何って挿入…合体だよ」

「‥‥!!!!」


だから、入らないって!!


「やっ‥‥!」

「大丈夫、ゴムはつけたから!安心して!」





そういう問題じゃないーー!!

[*←][→#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!