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マルコ×連載ヒロイン ハネムーンからの帰船
「おかえり〜!菜真絵ちゃん!マルコ!」

「ただいまサッチ!」

「10日間何も無かったかよい?」


オヤジ様の『お遣い』と称して『ハネムーン』に送りだされたマルコと私だったけれど、一週間の蜜月を終え、モビーへ帰ってきた。

「よぉ!菜真絵、おかえり!お土産は?」

私達に気付き、手を振りながら近寄ってきたエースはそのままその手を前に差し出す。

「もう!…ただいま!エースにはお菓子の詰め合わせ買って来たよ。荷物解いてから渡すね。」

差し出された手をベシッ!っと叩けば、ニシシッ!と笑うエース。

「サンキュー!」

「…あの子たちは?」

「ん?今はオヤジのとこで、ステファンと一緒じゃねぇ?元気にしてたぞ!」

「そっか。お世話してくれてありがとう。」

「なぁ、菜真絵ちゃん!マルコとはどうだったんだ?上手く行ったか?」

エースと話をしていれば、ニヤニヤと話しかけて来るサッチ。

「何の事?」

「惚けなくたっていいって!まぁ、マルコの上機嫌な顔を見りゃ、上手くいったのは分かるけどよ。」

「煩いよい、サッチ。人の心配するくらいなら自分の嫁を探せよい。」

ゲシッ!っとサッチの事を蹴り飛ばしたことで大きな音が立ち、それがきっかけで他の隊長さん達もわらわらと集まってきた。

「あはは!早速蹴られたの?サッチ。」

「どうせ要らぬ事を聞いたんだろうねぇ。」

「たった一週間で悪かったな、マルコ。」

「一週間、他の海賊からの奇襲も無く、海軍との小競り合いも無かったぜ!」

「そうかい。ご苦労だったねい。こっちも首尾は上々だよい。」

しれっっと曰う(のたまう)マルコをベシッ!っと叩けば、隊長さん達が笑い出す。


(エロパイナップル!)



――――――――――――――――――



それから暫くして、過保護な夫と共に過保護な兄達が1600人できた。

「菜真絵!階段は一人で歩くなよい!」

「菜真絵!欄干の傍は危ないぞ!」

「菜真絵!外に出るなら帽子帽子!」

「菜真絵!書類なんて重い物持つんじゃねぇ!」

「菜真絵ちゃん!今日はグレープフルーツのゼリーだぞ!」

「菜真絵!こいつ等の世話は俺に任せろ!ニシシッ!」



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彩葉様

リクエストありがとうございました!
10,000HIT時のハネムーンの続きというリクでしたが、今(死神の物見遊山終了時)の時点でなるべくネタバレしないで書ける範囲がこんな感じでした。
たぶん求められていたのは『オヤジ様とクルーが喜ぶ』話だと思ったのですが、書けない事情が…すみません。
この作品にもさりげなくネタバレを入れておいたので、本編が進んだ時に「ああ!それか!」と思って頂ければ幸いです。

瑛冬


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