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マルコ×連載ヒロイン ハネムーン?
私達――、マルコと私は今、オヤジ様のお遣いという名目で、春島のリゾートホテルに来ている。

実際はお遣いではなく、日々何かと忙しい私達に気を遣ってくれたオヤジ様と隊長さんたちが送り出してくれたのだ。
オヤジ様の『孫が見たい』発言や、『しっかり励んで来いよ!』と笑った隊長さん達は無視をした。

(只でさえマルコは………なのに!)

「何一人で百面相してんだい?」

事も無げにホテルのスイートを一週間も取り、大きなソファなのにピッタリと私にくっついて足を組むマルコ。

「すごい部屋だと思って。」

正直に話したらこのままベッドへ連れ込まれるのが目に見えたので、適当に答える。

「ベッドルームが別なのは、ちと不便だよい。」

私が考えていたことを見透かすような言葉に、内心あたふたと焦る。

そぉっとマルコとの距離を空けようとしたら、すぐに詰められ、いつの間にか定位置になったマルコの膝の間に座らされる。

「菜真絵、愛してるよい。」

マルコの耳朶に響く声。

「…たまには菜真絵からも聞きたいよい。」

確かに、素面(しらふ)では私から愛の言葉を言うことは少ない。

「は、恥ずかしいし…。」

「俺と菜真絵、二人しか居ないよい?」

ぎゅっと私を抱き込み、首筋に顔を埋め囁くマルコ。

「…大好き…。」

精一杯の気持ちを込めて言えば、マルコは不服だったらしく。

「好きなだけかい?」

“ちゅっ”と音を立てて首筋にキスをする。

「……あ、愛してる?」

つい、語尾を上げてしまえば、くつくつと笑う声がして。

「菜真絵はいつまで経ってもスレないねい。可愛いよい。」

膝の上に横抱きにされ、ちゅっと唇が触れ合う。

恥ずかしいけど、それと同じくらいマルコが愛おしい。勇気を出して、自分からマルコの首に腕を回し、キスをする。


ちゅっ…ちゅっ…とバードキスをしていれば、マルコに捕まり舌を挿し入れられ、深いキスに翻弄される。


長くなるキスに、このままでは丸々7日間、そーゆー事をして過ごしそうな悪寒がして、焦って離れようとしたら、ニヤッと笑ったマルコが腕の力を緩めてくれた。

「ククッ…、お楽しみは夜まで取っとくから安心しろい。今はこれ以上しねぇよい。」

今はなと念を押す余裕のマルコに悔しくなり、悪戯をしかける。

マルコの肩に頭を添え、胸に手を置き、そこにある誇りをなぞる様に手を動かす。

「…何してんだよい?くすぐってぇよい。」

クスクス笑うマルコ。
ゆっくりと横になぞり、縦になぞる。
胸筋や割れた腹筋の凹凸がはっきりと手に伝わり、次に三日月部分をなぞって行けば、ガシッと腕を掴まれた。

「菜真絵は悪戯っ子だねい。」

軽口とは裏腹に、その青い瞳は獲物を狙う獣の目をしていて。

「そんなことないよ?ただ、マルコの誇りが好きなだけ。」

態ととぼければ、方眉をあげで憮然とした顔になった。

「俺も菜真絵を撫でるのは好きだよい。」

手を伸ばし頭を撫でられ、頬を滑り、首、肩、腕と来て、軽くぎゅっと手を握られ、そのまま服の上からお腹、脚までたどり着き、スカートの中に侵入しようとする手を制す。

「“今は”これ以上しないって言ったよね?」

頭を傾げてニコッと笑って言った、私の言葉に目を丸くしたマルコ。

「はぁ〜、やられたよい。」

(一矢報いることできた!)

内心喜んでいたら、膝裏に腕を挿し入れられ、私を持ち上げたままマルコは寝室へ向かう。

「えっ!?さっきの言葉は?」

「よいよ〜い。菜真絵の自業自得だよい。煽られた分、しっかり身体でお返ししてやるよい。」

「い、いらない!丁重に遠慮するから、下ろして!」

焦って手足をバタつかせてもマルコは動じることもなく「よいよい」と進んでいった。


それから一週間、せっかくスイートで3部屋もあったのに、使ったのは寝室とバスルームくらいだった…。



その後、オヤジ様とクルーが喜ぶのはまた別のお話。



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嘩月様

リクエストありがとうございます!
ラブラブな話というよりは、エロエロな話?になってしまいました。気に入っていただけたら幸いです。

夫婦になってからの構想とかもあるので、これは恋人でも夫婦になってからでも、どちらでも取れる感じにしてみました。

これからも精進致しますので、今後もよろしくお願いします。

瑛冬

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