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マルコ×連載ヒロイン ラヴァーズベリーの後遺症
マルコと買い出しで貰ったフルーツを食べた次の日。

起きてシャワーを浴びようと、着ていた服を脱いでいたら手が止まった。

「何よ、これぇぇぇぇっ!?」

自分の太もも内側にある赤い斑点を見て絶叫してしまった。

「どうしたよいっ!」

バンッ!と大きな音を立てて開け放たれる脱衣室のドア。
私は、上は脱いで下着姿。下はちょうどホットパンツを脱ぎかけで下のパンツが見えてる状態。

「ぎゃぁぁ〜〜〜!!マルコのバカーー!!」

咄嗟に死神化して『海炎』を放つ。

伸びたマルコを脱衣室から追い出し、死神化を解いてもう一度自分の内股を見てみる。

そこには赤い斑点がいくつもできていたけど、痛くも痒くもなかった。場所が場所だけに、医務室へ行くのも恥ずかしく、シャワーを浴びてからとりあえずマルコになんでもないと謝って食堂へ向かった。

(『ぎゃぁぁ』って、女の子らしくない悲鳴…。でも、人は切羽詰まった時、『キャ〜』なんて可愛い声は出ないと思う…。)

自分の悲鳴に落ち込みながらも朝食を食べ、キッチンが空いたらサッチとの約束があったので、その前に一応医務室で診て貰おうと覚悟を決める。

(何か危険な伝染病とかだったら船に迷惑をかけるし。)




医務室へ行くと相変わらず美しいナースさん達がいて、笑顔で迎え入れてくれた。

もじもじしながら、朝見つけた赤い斑点を見せると皆一様にニヤニヤ顔になる。

「菜真絵ちゃん、それは何でもないから大丈夫よ。船医に診て貰う必要も無いわ。」

その言葉にホッとはしたけど、みなさんのニヤけた顔が気になった。

「あの、なんでみなさんそんな愉しそうに笑ってるんですか?」

「それは、ねぇ?ふふっ。」

「ねぇ?んふふっ。」

目配せして笑い合うナースさん達。

「菜真絵ちゃん、本当に初心なのねぇ〜。ふふふっ。」

「そろそろ動く気なのかしら?」

「ついに我慢できなくなったとか?」

なぜか怖い笑みを湛えるナースさん達に嫌な予感しかしなくて、「ありがとうございます!」とだけ言って急いで医務室を出た。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


<side Marco>

今朝は不可抗力で菜真絵に海水をぶっ掛けられ、まだ怒っているのか朝食でもロクに話をせず、終えるとすぐに彼女は何処かへ駆けて行った。

(下着を見られたくらいで可愛いよい。)

サッチやイゾウと雑談をした後、仕事をしようと部屋へ戻る途中、廊下でナースに捕まり医務室へ連れてこられた。

「マルコ隊長、ついに動くんですか?」

「はぁ?」

「とぼけないでくださいよ。菜真絵ちゃんの太もものキスマーク!」

「よいっ!?」

「大丈夫です。菜真絵ちゃんはキスマークだって気付いていませんから。」

「さっきも何かの伝染病では?って不安な顔をしてここに来て可愛かったですよ〜。ふふっ。」

医務室へ入った途端に捲し立てるナースに面食らう。

「菜真絵ちゃん、キスマークさえも知らないくらい初心なんですから、無茶して傷つけないでくださいね?私達ナースにとっても可愛い妹なんですから。」

ナース長のリリーに釘を刺されてから医務室から出された。

(オヤジのナース達は群れると怖いよい。)


だが、キスマークさえ知らない菜真絵のことは、ますます愛おしくなった。

(俺の理性、頑張れよい!)



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ゆき様

リクエストありがとうございます!
キスマークを見つけた後のヒロインの反応ということでしたが、気に入っていただけたら幸いです。

私もヒロインの反応を書くかどうか考えて、ヒロインはそういうことに鈍いので気付かなかったということにしていたのですが、気づいても鈍そうなのでこんな感じに…。

これからも精進致しますので、今後もよろしくお願いします。

瑛冬


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