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未成年者はこう訴える(サスナルコ)


「……。」
「……。」


じゃあと言う声を掻き消すように扉がガチャンと音を立てた。


「…〜〜ッ。」


キス、しちゃったってばよ。ナルトはそう一人ごちると、未だ熱の残る唇に指を当て、その場にへたりこんだ。






任務後、いつものように家で一緒に食事をとり、たわいもない話をし、くだらないことで笑った。

夜も更け、そろそろ帰るとサスケがいうので席を立ち、玄関先まで見送る。

また明日。また明日。交わす別れの挨拶。終わりに扉を閉めようとして、止められた。

半開きの扉の、若干高めの位置からゆっくりと落とされた。それは柔らかい感触。

直ぐに離れたその感触は、瞬間の沈黙後、簡単な挨拶を再びしてその場を立ち去った。

扉の閉まる音と同時に引き戻された現実に、堪えられずその場に座りこんでしまった。


「……キス、しちゃったってばよ……。」


改めて自分で言ってみて、余計に恥ずかしくなった。

さっきまで触れていたところが熱くてどうしようもない。

いつもと何も変わらなかったはずなのに、いつもと同じだったはずなのに……。

どうして……?
考える前に駆け出していた。









「待てってばよ!」


追いかける背中は中々振り向いてくれない。


「待っ…」


ようやく追いついて肩にのせた手もスと振り払われる。


「…〜〜ッ!!」


そうまでして無視したいかよっ!人の何でもない日常をぶち壊しておいて自分は何にもなかったフリか!?

再び空いた距離にいい我慢ならなくなって、叫んでやった。


「うちはサスケーッ!」


前方100M先にいるヤツの肩がピクリと震え、歩みが止まった。


「今日はお前に言いたいことがあるーッ!」


こんな時間に近所迷惑だとか考えてる場合じゃない。どこの未成年の主張だとか思いつつ今までの鬱憤を大声で叫んだ。















fin.

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あきゅろす。
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