コイスル いつからなんて、もう覚えていない。気がつけば目で追っていて、声を聞く度に胸が詰まった。だから、昨日今日で考えた台詞なんてどれもありきたりで、でも、どうせありきたりならありきたりのまま打ち明けてみようと思った。 全く確証が無かったわけじゃない。けれど、100%の自信があったわけでもない。だから、真っ赤な顔して大きく頷いた時は、柄にもなく安心して、自然と手が延びたんだ。 初めて握った左手はオレよりも振るえていて、いつもの調子でからかった。 告白してしばらく、アイツは思ったよりも、色恋沙汰には疎いことがわかった。 存外恥ずかしがり屋で、隙があれば接触を計ろうとするオレを、いつもやたらと早足でかわすんだ。 だから本当に付き合ってんのかと疑いたくなるときが何度もあって。何度もあってようやく気づいた。カンジンな返事はちゃんと聞いてないって。 伝えて欲しい。言葉で。態度で。だって…… どうしようもないくらい、 好き、 だから……。 ゆっくりと、ゆっくりとでいい。抱きしめたい。抱きしめ返して欲しい。そして、伝わった鼓動が好きだって言ってるから。言ってるって分かるから。 そしたら、わかるだろ?恋するオマエには、オレだけだって。 * 好きってちゃんと言ってから、なんだかスッキリして前よりもっと一緒にいたくなった。 一番好きなのは本読んでる時の横顔で、覗くと赤らむサスケは可愛いかったりする。だから思わずキスをねだるんだけど、するかウスラトンカチっていつも怒られた。 でもさ、やっぱりたまには、こう…ギュッとかしてさ……!な!構って欲しいんだってば。 とか言って構ってもらったらもらったで、どーせオレのことだから、またすぐはしゃいで舞い上がるだろうけど。 でも、それってオレがサスケのこと本当に好きなんだなぁって、サスケに、コイしてるんだなぁって、オレの素直な気持ちだから。 こう考えてみるとオレってば、悔しくなるくらいサスケのことが、 好き、 なんだな……。 前は恥ずかしくって嫌だったけどさ、手を繋ぐのとか腕区組むのとかさ、あと、その…キ、キス、すんのとかさ。 でもさ、なんかそういうのって一人じゃ出来ないじゃん?こう、サスケとオレで二人で一人みたいな感覚? そういうのが出来て嬉しいっつーか、なんつーか……。 とにかく、好き! オレ、サスケのことがめちゃくちゃ好き。大好き。 どこまでも一緒にいたい。。 恋するオレにはサスケだけだから。 * 好き。大好き。アイツにはオレだけで、オレにはアイツだけだから。 そう、貴方にコイしてるの。 fin. ‐‐‐‐‐ コ/イス/ルオ/トメ byいき/もの/がか/り [*前へ][次へ#] [戻る] |