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気のない恋人※性的表現あり
サスケは本当にやる気ない。
毎日家でテレビ点けっぱでゴロゴロしてて、洗濯もしないし掃除もしない。ご飯だって作らないし、まして食べる気すらみせない。
だから、オレがご飯だーって言っても畳みに転がって起きやしないから仕方なくでっかい体を叩き上げて席に着かせる。そうして頂きますをするとサスケはようやくご飯を食べる。いや、食べ始めることができるのだ。
食べてる時は黙々と食べる。うまいとか味が薄いとかの感想もないし、今日の出来事もこれからの予定も何にもない。ひたすらに箸を皿から口へと動かしてるだけだ。ただ、オレが初めて作った料理を口にした時だけは、ピクリと眉をあげるのだけど。

セックスの時も同じだった。
ご飯食べ終わって食器洗って居間に行くと相変わらず見てるんだか分からないテレビを点けっぱなしにしたままゴロゴロしているサスケがいて。
どかりと横に座ってサスケを見ると、無防備にさらけ出された足とか首筋が結構生々しくて、我慢できずに肌に触れるとそのままなだれ込むように行為に溺れる。
最初は触るだけのオレに、サスケはいつも何の反応も示さない。けれど手を取りオレの胸へと直に当てさせると、あとは勝手に動き出す。サスケが触るところはひんやりとして、だけどしっとりと肌に馴染んで気持ち良かった。
キスだってオレからしたはずなのにいつの間にか絡め取られてぐるぐるのごちゃ混ぜにされてる。中に入れる時は痛くて苦しくてたまらないけど、動き出すとお互い止まらなくて、終わった後はサスケはいつでも優しく頬を撫でそっと額にくちづけてくれた。





サスケは本当にやる気ない。
朝起きるとテレビは相変わらずついたままでサスケはぼうっと映像を眺めている。ふと見ると画面に綺麗な青空が映し出される。

「ナルト、順子さんだ。」

サスケがそうオレを呼ぶとオレの声にそっくりなお天気お姉さんが「今日は快晴です。」と本日の天候を告げた。

仕方ないからこのどうしようもないくらい愛しい人物に、今度発売される順子さんのCDでも買ってやろうかと思った。














fin.
‐‐‐‐‐
時事ネタあり。
お天気お姉さん順子さんってそういうことです←
平日は毎日今日のお天気を教えてくれます。夜はバラエティー番組に出ていたりします。そんな感じ。

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