無意識(*切傷の続き)
*切傷の続き。
その行為は無意識で、突き飛ばされてはっとした。
ナルトは、多少頬を赤らめて怒りをあらわにぶつけてくる。
「何するんだってばよ!」
何って言われてもこっちが困る。無意識なのだから、自分でも分からない。返答出来ず、黙っていると。
「これくらい、自分で舐められるってばよ!」
と、ナルトは言った勢いのまま己の指を口に含んだ。
「あ。」
思わず声を漏らしてしまった。
「あ。」
悔しくて、叫んだ勢い指を加えた。
途端サスケが声を出し、間抜けな面をしたかと思えばみるみる顔を赤面させて、向こうへむけて隠した。
「バッ、おま…アホかッ。」
「???」
意図が分からずいぶかしがると、
「…それって間接キスだろ……ッ。」
なんてどもりながら言うもんだから、なんでかこっちも照れてきて、
「んなの今さらだってばよ!」
って大きな声で、怒鳴ってやった。
Fin.
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