空を見上げて
標的16 その3
ドカン!!
「あぁ…!!撃っちゃった…。やばい、呼んじゃったよ〜!!」
ランボが10年バズーカを撃ったのを見て頭を抱えるツナ。
あのままよりは良い気がするけど、確か昨日(今日の未明)に言われてたんだっけ。
「う゛お゛ぉい!!何だありゃあ!?部外者がいるぜぇ!!」
…たしかに、10年で此処まで変わるか?ってぐらい変わってるけどさ。
手品じゃあるまいし、少しは本人かも、という思いを持とうよとか考えてしまう。
「ランボ!!ごめん!やっぱり子供の君じゃダメだったんだ!!」
「やれやれ…謝らないでください。こうなる気はしてたんです…。それに若きボンゴレ。こう見えても、オレはやる時はやる男ですよ」
「うん。知ってる…知ってるよ!!」
ツナの返事に満足そうに微笑むランボだったが、私の顔を見て止まった。
…つい頬を確認してしまったが、まさかご飯粒が付いてるとかでは無さそうだし。
「ところでボンゴレ、その女性は?」
『えっ?』
「柚ちゃんだよ…?」
「柚さん…。すみませんが初めてですよね?」
「あ゛ぁ?なに言ってるんだよアホ牛」
ちょっと待った!
このランボは10年後のランボ。
だから平行世界のランボなら、イレギュラー分子の私のことを知らなくてもおかしくないけど…。
「貴様…俺より目立つな」
「おまえがヴァリアーか。それは無理な相談だ。オレにはスター性があるからな。サンダーセット」
此方から尋ねようとする前にレビィが声を掛け、ランボも其方に行ってしまう。
時間制限があるから仕方ないけど…今度会ったときにでも詳しく聞こう。
……次って何時なんだっけ?
「ぐあぁあ!!」
『っ!?』
「な、なんだありゃあ!?」
「ああ……ラ…ランボ!!」
「ヤベーな。ランボの体質を持ってしても、あの電圧には耐えられねーぞ」
「そんな…!」
大きな音がした瞬間、レビィ・ボルタが直撃したランボが中心あたりで倒れる。
こういうときに入れないってのはもどかしい…!
ふらふらしながら立ち上がるランボに、追い討ちと言わんばかりにパラボラを投げるレビィ。
最悪なことにそれはランボの左肩に刺さる。
昨日から薄々気付いてたけど、内容もマンガverとか!
せめてアニメverだったら少しは被害がましなのに!!
本気で頭を抱えたくなるのを抑えていると、今度は10年後ランボが10年バズーカを持って……………撃った。
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