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空を見上げて
標的19 その1 ツナside

背中が固い…。

って……!?

寝ていることに気が付き、体を起こすとリボーンの呆れたような声が耳に入る。


「やっと起きたか…?」

「うーん…。リボーン…。ここ…どこ?」

「霧のリング争奪戦の戦闘フィールドだぞ」

「そーだ!争奪戦!!」


思い出してふと顔を上げると見たことのある天井が視界に入る。


「た、体育館!!?」

「10代目!!お加減は!!」

「やっと起きたか!」

「!みんな!!」


いつものように心配してくれる獄寺君に、同じく通常運転のお兄さん。


「バジルがここまでおんぶってくれたぞ」

「あ……ありがとう」


あっ、そうだよ!

バジル君にお礼を言ってから、ずっと笑顔でいる山本の方を向く。


「山本…」

「?」

「大丈夫なの?その……目…」

「あぁ。ロマーリオのおっさんもDr.シャマルも心配ねーってさ」

「よ……よかった」


目を指差し笑う山本の顔をみて胸をなで下ろす。

あれ…?

それにしても、何で俺寝てたんだ??

そーいや寝る前に誰かに会ったような…。


「10代目…まだ霧の奴…姿を現しません…」

「えぇ!?そんな!!」

「本当に存在しているのか?そいつは…」

「敵も、もう来てるってに…」


獄寺君にそう言われ、舞台のほうを見るとたしかに残っているヴァリアーは全員いた。

けど…あれ?


「リボーン…柚ちゃんは?」

「柚ならお前が起きる数分前に電話で呼び出されて出て行ったぞ」

「呼び出し!?」

「ヒバリかららしいから安心はしろ。チェルベッロからも許可は取ってたしな」


なら良かったけど…。

ヒバリさんも柚ちゃんには甘いし。

けど、柚ちゃんが“恭兄”って言った時はビックリした。

本人は無意識何だろうけど、たしか前に実の兄と似てるってぼやいてた。

…ヒバリさんに似た兄って、どんな人だろう?

少し想像しながら今度は体育館の真ん中にいるチビを見る。

あの小さいのが敵の守護者…。

そうだ俺、味方の守護者のことを聞こうとして、ジュース買いに行って…。


「ん?あれ?なんだっけ!?何か大事なことを忘れているよーな」


Θ





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