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空を見上げて
標的17 その4

どこからともなく鼻セ〇ブの箱を取り出して、鼻をかむ骸。

…もしかしなくてもそれ有幻覚だよね。


「そうです、忘れていました。あなたはまだ大丈夫だったのですが、ここ…あなたの精神世界以外で原作の内容は口に出さないで下さい」


出したらまたこの世界は繰り返してしまうってことか。


『わかった』

「あぁ、あと“伝達者”に此処で話すのは自由ですので」


…骸以外の伝達者が来る可能性が有るんだ。

せめてもう会っている3人は早く知りたい。


「それではもうそろそろ時間なようなので…。凪と犬、千種を頼みます」


立ち上がって障子に手をかけながら、骸は振り返る。


「“彼”も来たようですし…少し話し過ぎましたかね」

『彼…?』


ツナ?

いや、それなら沢田 綱吉って言いそうな気がするけど…。


「柚、Arrivederci―――」


そう言って骸が障子の向こうに消えたのと同時に私は光に包まれた。


Θ


……取りあえず心の底から叫ばして欲しい。


「咬み殺される準備は出来た?」


どうしてこうなった!!?

あのあと光が収まるにつれ後頭部が痛くなるなーなんて考えてて、目を開けたら直ぐ前に恭弥がいた。

で、ついこう呟いてしまった私も悪いんだけどさ。


『あのナッポーめ…恭弥なら恭弥といえよ』


と。

痛みが中々引かない頭をさすりながら、抱えてくれていたらしいゴーラ・モスカの腕の中から出してもらう。

周りを見る限り嵐戦が終わった所のようでそんなに寝ていたのかと驚く。

こっちに来てから睡眠時間多くなったかも。


「そこ」


全然不機嫌オーラを抑えようともしない恭弥に、とっさに正座をする。


「僕が言いたいこと分かる?」

『……何となく』


ヤバい、心辺りがありすぎる。


「そう。まず、委員会を休む日は僕か草壁に連絡。どんだけの人に心配させるつもりなの?次に、ナッポーって誰?あの南国果実かはもう近づかないこと。向こうから来たらボコボコにしたらいいから。あと、なんで草食動物とではなくそっちに居るの?安らかに眠っているから最悪の事態を考えて、一瞬心臓止まりかけたんだけど。それから――――」

『すいません!ほんと恭兄心配かけてゴメン!!だから一回黙って!!』

「………」


…ダメだ。

何なの?

容姿が似てたら性格(過保護なとこ)まで似るの?!

まぁ、兄貴はどちらかと言うと戦いは好まない方だけど……。



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あきゅろす。
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