空を見上げて
標的15 その3
「きょ…京子ちゃん!!?それに柚ちゃんと黒川も!?なっ、なんでココに〜!!?」
「娘さん達がコロネロを探してたんでエスコートしたんだ」
「父さん!!」
またしても原作と変わらないように進んでいく“ストーリー”。
変わっているのは花が発言してないことぐらいかな。
こういう時、つい客観的に見てしまうのは仕方がないだろう。
…あとはタイミング。
一瞬を見逃さないのが大切。
「さぁ帰るぜ京子!」
「な…何なのこの赤ん坊!!」
『先帰ってて。ツナと帰るから』
「コロネロくん!柚ちゃん!」
2人がリングに背を向けたのを確認して、リンを構える。
確か有効射程距離は5〜10m。
三発しか入れられないのがちょっとな、って前にリボーンが言っていた。
此処からは10m以上あるし元々当てるのが目的ではない。
…ましてや未だに的に当たったのが数回なのに当てれるとか思っていない。
「すごい執念だ……!!」
「ちげーぞ」
「!?」
「さぁいくわよ!!続けるわよ!!早く!!」
「!?……?何をあせっている“ズガンッ!!”だ“ドギカッ”…!?」
私が撃った銃声の直後にモスカが撃つが、完全に注意を引きつけられきれず一弾だけルッスーリアに当たってしまう。
しかも少し離れていたからか、ラッキーな事にツナ達中学生は気がついてない。
取りあえず見つからないようにリンをしまいツナ達の所に移動する。
「それでは発表します。明晩の対戦は………雷の守護者同士の対決です」
「雷ってランボじゃん!!こいつ戦えんの〜!!?」
「それでは明晩、お会いしましょう」
リングがチェルベッロによって解体され、場所的に倒れてきそうなので一旦飛び退く。
「大丈夫ですか桐谷殿?」
『大丈夫大丈夫』
「大丈夫だとしても桐谷殿はおなごなのですから危険なことは避けてください」
「バジルの言うとおりだ。何かあったら大変だからな」
『ううっ…すいません』
門外顧問の2人に軽く説教されながらもう一回ツナ達の所に移動する。
…あれ。
バジルって私より年下だよね?
「いい娘じゃないか、京子ちゃん。若い頃の母さんそっくりだ」
「なっ!」
「でもハルって娘もかわいかったよな―――もてるなツナ。若い頃の俺みたいだ」
……家光さん、サラっと自慢しないでください。
Θ
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