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空を見上げて
標的13 その1


ホント自分は何をしていたのだろう。




ボンゴレリングが配られた日から数日が経った今日。

京子に誘われ、ハルと花とチビ達3人で並盛商店街にて遊んでいた。

この時に気づくべきだったんだ。

つい花がいたから油断してしまっていた。

もしかして、と思ったときにはもう既に時遅し。

チビ達3人とはぐれてしまい、今は私だけ別行動で捜索している最中だ。

土地勘とかの関係で京子達と行動すべきなのはわかってる。

けど、これから行くところは大げさかもしれないけど戦場だ。

そんな所に連れていけるわけがない。

それに日が半分ぐらい沈んでいることは、悪運が強かったとしか言いようがない。

よりによっても治まりかけていた不良達による襲撃がねー…。

心に余裕が無い状態だったので、何時もより荒れた。

半分ぐらい八つ当たりです…。

ともかく殺人現場擬きから離れ、早くヴァリアーの現れる丘へと足を走らせるがリボーンでも恭弥でも、さらには一般人でも無い殺気を受け、条件反射で横へと飛び退く。


『痛っ…』


結果、飛来物を避けきれず左頬と右足首に生暖かいモノが垂れる感覚がする。

後ろを見て飛来物を確認すると、某カエル曰わく“如何にもオリジナルナイフだぜ〜と主張している形状”だ。

こんなナイフを使う奴なんて一人しかいない。

案の定、前に顔を戻すと彼ともう一人、赤ん坊の彼がいた。


「情報通りの小娘だね」

「ウシシ…まじでチッセー。本当にオレの一つ下?」


針山家の双子ならぬベルとマーモン。

情報通りって…どう言うこと??

実年齢もバレてるみたいだし…。

目は2人を見たまま様々な考えを巡らしてるとその時、体から重くなってその場に座り込まなければ立っていられなくなった。


『っ…!?』


上半身もバランスを崩し後ろに倒れそうになると、地面にぶつかる前にバラの香りに包み込まれる。


「さすがマーモン御用達の即効性薬。王子のナイフを避けれたことには驚きだったけど」


薬!?

というか、頭上から声がするとことはバラの香りはベルか…って!!?

なんで…?


「あぁ、只の痺れ薬だから安心しなよ。死んでもらったら此方も困るしね」


困る…?

さっきの情報と関係あるのかな?


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