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空を見上げて
標的12 その1

「オレの名前はディーノ。宜しくな柚!」

『宜しくお願いします』


人懐こい笑顔と共に差し伸べてきた手を両手で握ると私も笑顔でかえす。


「因みに、へなちょこディーノはツナとお前の兄弟子だ」

「へなちょこ言うな!」


…リボーンが弟子の1人として見てくれてる。

ヤバい、嬉しくて涙出そう。


「まぁ、部下が居たら大丈夫だから安心しろ。けど、部下が居ないとき見かけたら……逃げろ」

『了解』

「ちょっ、柚までひどいな!」


すいません、ディーノさん。

ガチの方で部下が居ないときは逃げます。

流石にまだ死にたくないんで。


「それにしても、よく此処が分かったな」

『あー、勘?…って冗談だよ!?』


恭弥と別れたあとすぐに、この中山外科病院に来たのだが、知っていたため誰にも尋ねずに来た。

かといい、小さな冗談で銃を突きつけないでほしいものだ。


『恭弥から此処で、黒いスーツ姿の人達が出入りしているって聞いて来ただけ。ホントに居るとは思わなかったよ。ツナはどうしたの?』

「さっき帰ったぞ。あとで勉強の手伝いをしてやってくれ。あと、雲雀って呼んでなかったか…?」

『まぁ、色々あってね…』

「もしかして…柚の言っている恭弥って、じゃじゃ馬のことか?」

「あぁ」


じゃじゃ馬って…。

もう専属家庭教師決まってるんだ。

行動早いな、と言うかはやっぱりリボーンの中で守護者のめぼしはついていたんだな、という方だな。


「柚」


1人頭の中で今のことを整理しているとリボーンに声をかけられた。


『何?』

「ツナ、いやボンゴレファミリーについてだが―――」


言われることが分かり慌てて声を少し張り上げる。


『ツナについての事なら!!…ツナの口から聞きたい』

「…話してくれないかもしれないぞ」

『それは…お互い様だよ』


リボーンのことだ。

私がこの世界に元々は居ないということは、既に知っていててもおかしくないはずだ。

それなのに何を言ってこないことは私が話すのを待っている可能性が高い。

そんな気遣いをされているのに此方が先に聞くのも悪いし、大方リング争奪戦の事だろう。

だから私は……


『ツナが話してくれるのを待つよ』


私の答えにリボーンとディーノさんは、一度顔を見合わせてから微笑んでくれた。


Θ




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