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空を見上げて
標的9 その4 ツナside

「俺は柚ちゃんが話してくれるのを待つ。まだ時間はあるだろうし」


ただの直感だけど。

そう付け足しながらリボーンの方を見ると小さく笑う口元が見えた。


「さてと…聞きたいことも聞けたし帰るか」


リボーンの声に窓を見るとかなり夜の空になっている。

慌てて時計を見ると5時半過ぎを指していた。


「柚ちゃんは…」


起こすのにも、やっと寝れたのだから少し気が引ける。


「それなら大丈夫だぞ。ビアンキを呼んだからもう直ぐ来るはずだ」


なら良かったと思い、揺らさないようにベッドから出るとちょうどビアンキが病室に入ってきた。


「リボーン待たせたわね」

「いやピッタリだぞ」


そのあとビアンキの背中に柚ちゃんを乗せるのを手伝い、病室から3人を見送った。

身長が低いのもあるかもしれないけどま凄く軽かったな…

と本人に言ったら怒られそうな事を思いながらベットに寝転ぶ。

あっ、もちろん身長の方だよ!

って…俺、誰に言ってるんだろう…?






『あっ…ツナはツナだから気にしてはいけないよ』






あの出会った日、俺の家に行く前に柚ちゃんが言っていた言葉がずっと頭から離れない。

それが何故だかわからずに、俺はただ天井を見つめていた


〜標的9 END〜



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