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空を見上げて
標的9 その2

「そういや柚ちゃん、それは…?」


ツナが首を捻りながら私の横にたけかけている物体を指差す。


『あぁ、剣道部に入部したから、竹刀だよ』


手に取りながら冗談で答える。


「結局入ったのー!?」

『というのはウソで』

「ウソかよっ!」


おっ、大阪でも稀にしか見れない綺麗なツッコミ。


『前いた所で幼い頃から剣道をやっててね。リボーンがくれたんだ』

「それは…?」

『ウソ……のウソです』

「紛らわしー!!」


普段余りボケないためか、ここまでツッコミをしてくれる人がいると凄い楽しい。


『おふざけはここまでにして、もう身体は大丈夫?』

「うん。入院期間が長かったとはいえ理由はただの筋肉痛だし。心配してくれてありがと」

『いえいえ』


はにかむツナを見ているとこっちまで笑顔になる。


「それより柚ちゃんこそ大丈夫?ずっと寝れてないってリボーンから聞いてるし…」


リボーンのやつ…口止めし忘れてた事はちゃっかり言ってたのか。


『寝れないっていっても横にはなってるから大丈夫だよ。一週間近く徹夜続きの時もあったから』

「本当に…?」


疑いの目でツナは私の顔を見てくる。

こういう時超直感は厄介だ。

はっきりいって、かなりキツい。

リボーンもそれが分かっていたから今日さ休めと言ったのだと思う。

今だって気を抜いたら倒れそうだが、ツナの手前気を保てている。

…つもりなのだが、目が霞んできた。

何で今なのだろうと思いながら意識を手放した。


Θ



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