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ボンゴレ的(?)日常
はじめてのおつかい

「はじめてのおつかい?」

「あれ?ランボ知らない?日本のテレビ番組なんだけど」

「ちっさい子供を買い物に行かせて、その行動を観察して和むのな」

「……観察って表現はどうよ」

「じゃあストーキングして?」

「もっと悪いわ!」

「…まぁ、そんなカンジで子供の行動を暖かく見守って、そのハプニングを楽しむんだけど」

午後のティータイムに出た雑談。
ボンゴレと山本氏と獄寺氏と俺でのんびりとした時間を楽しんでいたんだけど。

「子供を一人で買い物に行かせるんですか?」

「ごく近所にね。ちょっとしたものを…砂糖とか牛乳とか」

「でも、子供だから一筋縄じゃいかないんだな」

「リストを忘れたり、自分の好きなもの買っちまったり、寄り道したり…てな」

「兄弟で、とかも良いよね。お兄ちゃん頑張るんだよね、泣きながらも」

「…でも、アレって外国じゃ児童虐待だって意見もあるらしいのな」

「お使いの何が児童虐待?」

「良く分からんけど…俺なんて幼稚園入る前から河岸(かし)に行ってたしなぁ…けど、治安とか考えたら国によっては、子供が一人でお使いってのはキケンなのかもな」

「『近所』の概念が日本のレベルと違うっつーのもあるな。アメリカとかは」

思い返しても、俺って一人でお使いって行ったことない。
…人の話聞くタイプでなかったし、一人だと何しでかすか判らなかったし。

ふと、そんな事を呟いたんだけど。

「や。ランボお前、お使い中じゃん?」

「へ?」

「リボーン暗殺」

「え?」

「ボヴィーノ凄え!4歳児に世界を股に掛けたお使い!」

「…未だ達成してないけどな」

「ぐぴゃ!」

ううぅ…十年経ってもお使い達成してません。
…すみません…ボスぅ。








おまけ。

「…ランボさ、リアルに『はじめてのおつかい』されてる自覚ないよね…」

「…ですね」

「…だな」

「日本にいたとき、物凄い数の撮影スタッフというか護衛というかが常に張り付いてたよね…」

「ええ。バリバリのイタリア人が何人も」

「気付いてないあたりがランボらしいのな」





END
イタリアでは日本と同様に「はじめてのおつかい」のバラエティ番組があるそうです。
しかも対象の子供と一緒に番組内でVTRを見たりするそうで…。
どんなおつかいなんだろうなぁ…見てみたいものです。

ボヴィーノは夏のお詫びセット等を見るに、相当の人数をランボさんの周囲に配置していると思われ。

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