そして、僕らは秘密を共有する。
番外/節分(過去CLAP掲載作)
「節分ってさ。
煎り大豆を撒いて、歳の数だけ食べるんだっけ?」
「…ああ。数え歳の数な。
…阿呆牛は食い意地張ってたから、それ以上喰ってたがな」
「あんな小さい豆粒を数粒だけってのが子供に堪えれるとは思いません!
滅多に食べる味でなくて、香ばしくて美味しいし」
「食い意地の張った奴だ」
「…ほっといてよ。
そういえば、何で『煎り大豆』なの?知ってる?」
「…大豆なのは昔の日本で作られていた穀物の中で比較的収穫量の多い穀物だったから、というのが定説だな。
煎るのは厄災を払った…この場合吸収したと表現する方が適切か?
……豆が万が一にも発芽しないようにするため…だな。
折角、厄災を払ったのにそれが芽吹いちゃ意味が無いからな」
「なるほどわかりやすい説明ありがと。
…と言うことで。煎り大豆を用意しました♪
リボーンも一緒に豆撒きしよ?」
「…何でイタリアでそんなことを…」
「良いでしょ?もう用意しちゃったもん。やろうよ?」
「……ああ……」
「…でも年取ると大変だね…この行事。
物凄い数を食べる仕組みだよねぇ…これって」
「…そうだな」
「うん?あれ?
この場合、リボーンって何個食べるの?
その身体の歳?それともそれ以前からの分?」
「…んな特殊な事情の設定まであるか。阿呆牛…」
END
基本的にリボーンさんはランボさんのお家に居るときには、ランボさんのやりたいことに付き合います。
押しの強いランボさんと、何となく押し負けるリボーンさんという構図。
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