過去拍手文
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練習が終わっていつもの如く、みんなで海に来た。
今日もダビデのアサリに関するダジャレにツッコミをしないとな…なんて思ってたら、剣太郎がそわそわしながらテニスバックを抱えてダビデの所に走って行くのが見えた。
「ねぇ、ダビデ。」
「ん?」
アイツ等、何してんだ?
二人が堤防の方に走って行く…
「気になるのかい?バネ。」
「サエ…俺の後ろに立つな。」
いつの間にか背後に立っていた親友にひじ鉄を食らわす。
こいつに後ろに立たれていい事はない。
「バネっ…痛いよ。」
「あー、悪い。」
「…まるで感情が篭ってないな。」
背後から隣に来るサエに小さく息を漏らしながらも俺の視線は遠く離れた堤防に向いていた。
「バネ、アイツ等だって小学生じゃないんだからさ。俺達は俺達でアサリ採ろう?」
「おー…」
「脱がないなら、俺が全部脱がせるよ?」
俺は急いでYシャツを脱ぎ捨て靴の中に靴下を入れてズボンを捲くり上げた。
「っし!アイツ等の分まで採るぞ!」
「照れなくていいのに…」
照れてなんかねぇっ!
そうサエに心の中でツッコミを入れながら、俺はいっちゃん達の所へ走った。
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