過去拍手文
C
side.Hiroshi.Y
薫が時々不安になって泣いている事は知っていた。
でも私は死が二人を分かつまで何があろうと薫を手放すつもりはありません。
「私も今後はそちらの意味で使わせて頂きますね?」
「比呂士さん…?」
薫にとって私が必要だと思ったわけではなく
私にとって、どうしても薫が必要だから傍に居るんですから。
「I love you…」
私も不安なんですよ。
いつか薫が私の知らない世界へ羽ばたいて行ってしまいそうで…
いつか、手の届かない場所へ行ってしまいそうで…
でも今は――
君の言葉を信じて少し自惚れる事にします。
私も、私の生涯をかけて薫を愛しますから。
(I love you…
それほど人を愛せるなんて幸せだ。)
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