過去拍手文
(跡部+)忍足×宍戸の場合
10月4日
氷帝学園


「うわ、なんやコレ!」


今日は我等が氷帝学園、跡部の誕生日。
放課後、校門に車を横付けさせて樺地がせっせと跡部への贈り物を車に積んでいた。


「アン?忍足か…」

「「忍足か…」ちゃうわ。流石、跡部様やんな。」

「なんだよ…そういや、テメーの誕生日も今月だろ?似た様なモンだろが。」

「いや、俺は今年から本命の子以外から貰わん事にするんや。」

「…。ま、それが無難だな。じゃあ俺は帰る。」


車に乗って颯爽と帰る跡部には、やはり住んでいる世界が違うなと感じる。
でも俺の本命の子は、その跡部様の幼なじみ…


「忍足、お待たせ。」

「あ、亮ちゃんや。」

「学校で名前(しかもちゃん付け)で呼ぶんじゃねーよ!」

「えぇやん。もう学校から一歩出たんやし。」

「ったく…」


部活を引退してから、亮ちゃんと一緒に過ごす時間が長くなった。
それは、俺にとって、とても嬉しい事で幸せな事。
今年は亮ちゃんの誕生日も一緒に過ごせたしな…今までじゃ考えられない時間を一緒に過ごしている。


「さっき、跡部みたんやけど、流石跡部やんな。凄いプレゼントの数やったわー…」

「アイツは他校の女からもプレゼント貰ってるしな…毎年見て来たけどよ。あれには毎年驚かされるぜ。」


宍戸の話しだと、毎年プレゼントの数は更新されているらしい…
まぁ、現に車二台呼んで下校してたしな。


「羨ましいのか…?」


不安そうな宍戸が可愛くて仕方がない。


「俺、今年から本命だけに貰うんや。もちろん、バレンタインもな。」


キラキラと光る亮ちゃんの顔。


「おう!19日楽しみにしてろよな。」

「亮…」

「あ?」

「俺の誕生日、15日なんやけど…」


アレ?
まさかこの子…!?


「ハハハ…」


目が泳いでますけど…
笑うべきか、泣くべきか。

まっ、愛しい恋人が祝ってくれる気があるだけでも幸せと言う事で。






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