※素敵様からインスピレーションを得て書いてしまったお話。 ※にょた、独白? ※管理人は頭が悪いようです。 ※途中で切れております。萌えればまた書きます。それでもOKな方のみどうぞ! 〜〜〜 裾を託しあげると、焼けただれた皮膚が目に入った。熱い鉄の棒を押し宛てたかのように出来たそれは、枝のように細い官兵衛の腕を呪印の如く縛りつけると共に、火傷の上から無数に刻み込まれた刀傷と合わせてその存在を殊更主張している。 僅かに残る人間らしさでさえこうなのだ。こうなってしまった以上、どちらが鬼の腕なのか判断を下すのは容易では無いのかも知れない。 ――愚かな感情だ。 そう思えど、官兵衛の内に眠る女の部分が見るに絶えない数多の傷へ未練を感じる。 きっと残るだろう。己が例え命を手放したとしても、傷は残り続けるだろう。この体に。 目的の為ならば手段は厭わぬ。そう己に言い聞かせ、要らぬ感情を押し殺し、はてや、女であることでさえも捨て去った筈であるのにも関わらず、今になってこうも、そう、こうも人間らしくなってしまうとは。 「否、私はまだ」 ――女だと謂うことか。 無性に腹立たしくなる。忘れた筈の感情が沸々と膨張していくかのようだ。 ――女、など。 今更、何を今更…。 傷に、触れた。 鬼の指でそっと傷に触れた。ちりりと痛む感触。あれから漸くひと月。ひと月経ったのだ。 「…火種は消さねばならぬ」 己に、そう言い聞かせた。 宣言のように。 悔いなど、ない。 何一つない。 泰平へ望む為ならば傷の一つや二つなんと言おうか。 「…後悔などしてはおらぬからな」 己に眠る女へ、そう告げた。 〜〜 幽閉時ってなんだかいろいろあったのかなぁなんておもったらそれこそあたまわるいですねすみません。こどもがうまれるよーなことはなかったのですかーなんていったらそれこそあたまがわるいみたいで…(以下略) <5/9> |