<リアルより現パロ>
官「半兵衛…ホワイトデーだが…」
半「えっ?なに?次の講演会?あーあれねぇ、レジュメ間に合いそうにないんだよねぇ」
官「バレンタインデーのお返しチョ…」
半「高速道路無料化案でしょ?まだ政権が不安定だしデータ出るか分っかんないよ」
官「…」
半「…すみません、忘れてました」
官「…別に構わん」
半「帰り飲みに行かない?俺、奢るし」
<突発的ねた>
助「ちちうえー。こだねを消すってどんないみー?」
半「…ッ(」゜□゜)」
助「くろだどのが言ってたのじゃ」
半「こ…子種!?」
秀「…(=_=)」
〜間〜
秀「官兵衛よ、そんなにナカダシは嫌か?」
官「雑音で殿の声が聞き取れませぬ」
<目薬>
父「官兵衛よ、卿に一子相伝の目薬造法を伝えるが故、心して聞くがよい」
官「失礼ながらお断り致しまする」
父「まぁ、待たれよ。ここに居直るがよい」
官「私には不要なこと。それこそ火種に」
父「まずはだな…ここをああして…」
官「…父上はよもや薬で天下を穫ろうとお考えではあるまいか」
父「特許をとるのだ官兵衛よ!」
<清と官がデートな妄想>
清「べ、別にてめぇと一緒に来たかったわけじゃねぇからな!秀吉様が二人で有馬行けって言うから仕方がなしにだな!」
官「ならば卿は残れ。秀吉殿には便宜を図ってやろう」
清「ま、まぁ…なんだ。せっかく有馬来たし…温泉ぐらいは入ろっかなぁ…なんて」
官「…ほう」
清「ほら、手。出せよ」
官「…何か?」
清「はぐれちゃまずいから手、握ってやるよバカ」
官「…」
〜〜
半「官兵衛殿が真っ赤になってるよー!」
正「うっそ!そうには見えねぇスよ!?」
<突発的ネタ>
半「さむッ!」
官「急に冷え込んだからな」
半「(がさごそ)こういう時はやっぱりコタツだよね」
官「文明の力というものだ」
清「はん!軍師がコタツの周りでちょろちょろするんじゃねぇよ」
正「そーだそーだ」
半「あれ?清正、鳥肌出てるよ」
官「鼻水もな」
清「べ、別に寒いだなんて!…くしゅん!…思って無いからなぁ!!」
正「そーだそーだ」
半「こっちおいでよ?あったかいよ」
官「卿の脚に水虫が無いようなら暖をとっても構わないが」
清「はん!何がコタツだ!まぁ、そんなに言うなら入ってやってもいいけどな」
半「ふふ、可愛いなぁ。清正は」
官「筋肉質な成人男性を可愛いと評価できるかは判断のしようが無いけどな」
正「そんじゃぁ俺は竹中殿の膝の上がいいぜぃ!(がさごそ)」
官「…む」
半「重…」
清「ちくしょー!らぶらぶしやがってー!コタツなんか大っ嫌いだぁあああー!」
半「あ、清正!」
官「騒がしい輩だ」
<突発五輪ネタ>
半「次はショートプログラム首位。尾張代表、フィギュアの彗星織田信長選手だね」
官「ジュリアスシーザーをイメージした選曲だそうな…ん、今のはトリプルルッツか。」
望「テンポが良いな。…さすが人の子よ」
半「磨きが掛かったステップ。世界を魅了するだけはあるね!」
官「ダブルアクセル、ダブルループ。」
望「今の所ミスなし。」
半「これは高いね!ダブルアクセル」
官「…おお」
望「お次はトリプルアクセルか…クク」
半「ちょ!解説!盛り上げるとこでしょ!?今のは!」
官「予定調和だろう。」
望「信長ができぬならばそれだけの男よ」
半「…官兵衛殿も望殿も解説する気無いでしょ?」
官「ん、得点が出たようだ」
望「ほう…自己ベスト」
半「お願いだから盛り上げてー!!」
※以上までがリアルより抜粋。全部見れた方は珈琲の春山通で御座います☆☆
〜〜
以下は4月分拍手ログ。
ちょいとお江戸陰間もの。
苦手な方は見ない方がいいよー。
〜〜〜
水分を含んだ雑巾で板葺きの廊下を拭う。不要なボロ布を使っているとはいえ、裏返してそれ見ると白かった布がもう黒くなっていた。清正は恐る恐る己の足の裏を覗きみる。案の定、雑巾と同じ黒が肌を染めている。
「これで茶屋なんざ言ってられるのかよ」
仕様されなくなった長屋とはいえ、この有り様はあまりにもひどすぎる。埃は宙を舞うわ、壁は板が外れ土壁が剥き出しになっているわで掃除のしようがない。
――まさか埃まみれで客を接待する…なんて言わないだろうな。
「まさかな」
自然と出た言葉に、清正は苦笑いを浮かべる。主人の猿のような人懐っこい顔が頭に浮かんだからだ。
「あの主人ならやりかねないな」
「なにが?」
「わわ!?」
突然の呼びかけに飛び上がる。慌てて背後を振りかえると、半兵衛の姿がそこにあった。清正と同じように
雑巾を手に持っている。半兵衛は清正の顔をじろじろと一瞥し、ふっと笑った。
「秀吉様の悪口でも言うつもりだった?」
「ち、違う!」
――それは断じて違う!
「それじゃ、どうして掃除しなきゃいけないのって思ったとか」
半兵衛の問いに清正は無言のまま視線をそらす。この先輩は侮れない。綺麗な形をしているが、その裏側は人の心を汲み取るなど動作の無い売れっ子の陰間なのだ。
「ねぇ」
そういって半兵衛は、清正のそらした視線の先へ入り込む。
「うんざり、してない?」
どきりとする。
うんざりしてないと言えば嘘になる。
本当は陰間として働くのは嫌だ。この歳で売られるだなんて、なんて惨めなのだろうとも思う。主人である秀吉には良くしてもらっているので恩義を感じるが、それ以上に僅かな金銭で己を売った父に見捨てられた感がいなめない。そう、つまりはそうだ。
――俺は見捨てられたんだ。実の父に。
「清正」
「え…あ…その…」
いつの間にか記憶の海原を漂っていたようだ。半兵衛に引き上げられ、清正はしどろもどろになる。気が付けば目から粒が落ちそうになった。慌てて天井を見あげ、それを制する。
「あのさ、手。出して」
「手?…ってわ!」
唐突に半兵衛は清正の手を引っ張る。雑巾が床に落ちたのと、瞳が合ったのが同時だった。半兵衛は艶めかしい手つきで引き寄せた清正の指と己の指を絡めた。その行為に何の意味があるか分からなかったが、清正はただされるがままに任せる。
――細い。
そう思う。
半兵衛の指は細い。
折れてしまいそうなその細い指で、様々な技巧を施すのだろう。そう思うとやるせなくなる。
「俺と清正は指でつながっている」
だから、と言う。
「だから、清正は一人じゃないよ。俺が傍にいる。清正の指は俺の指だよ」
「何を…」
何を訳のわからないことをいうのだ。
そう言葉に出そうとしたが、何故だか喉で止まった。
半兵衛の指は細い。
相変わらず細い。
だけど、強さはあったと思う。陰間として陽の当らぬところで生きる、強さ。その強さが、清正にとっては優しく感じられた。
〜〜〜