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テニスの王子様
低血圧(光←謙)


自分の隣で眠る端正な顔立ちを見つめる。
時刻は5時過ぎ。
彼はまだ一時起きないだろう。


昨日部活が休みだったこともあって財前の家に泊まったのだ。
中学生らしく盛っているので夜になるとそう言う雰囲気になる。
明け方までヤりまくっていたのだ。

財前の寝顔を見ることは珍しい。
いつも自分の方が好き放題されて疲れ切って眠ってしまうからだ。(意識を飛ばしてし
まうことの方が多いが・・・)

(やっぱ綺麗な顔してるんよなぁ・・・)
未だにこの綺麗な男が自分の恋人だとは思えないのだ。
何故自分を選んだのかも。
前に聴いてみたことがある。
「ケンヤさんがケンヤさんだからですわ」
よく分からないが自分がいいと言ってくれたのは分かった。
いつもサラリと爆弾を落としていく俺の恋人。

「あ、そうや」
なかなか見れない寝顔を撮っておこうと携帯を取り出す。
カメラを起動させ撮ろうとしたときぐっと手首が捕まれる。
「・・・なにしてんすか?」
不機嫌。効果音をつけるならぶっすーと言う感じだろう。
声も寝起きのせいかいつもより低い。
「いや、財前が寝てんのみるの珍しいなー思て・・・」
やましいことがあるわけではないのに語尾が小さくなる。
(寝起きの財前はめっちゃ怖い・・・・・・・・・)
うつむくと
「ケンヤさん」
と、声をかけられる。
顔を上げるとニヤリと笑っていた。
「あんなに明け方まで可愛がったったのに人の寝顔撮る気力があるんすね」
嫌な予感で背筋が寒くなる。
「まだ足りひんっちゅーことやろ?」
言い放たれ押し倒される。
「いつもよりイかせたりますよ」


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忍足謙也
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財前光

教訓・寝起きの財前は危険だ!!!


刃月

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