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('A`)ドクオが狂気の島から脱出するようです
第3話Cパート「奔走」
194:第3話Cパート「奔走」◆d2siRJjf1Q
01月26日11時42分39秒 GGFXW/8NO

 
洞穴を抜け出したドクオはすっかり暗くなった空の下、兄者に導かれるまま舗装された遊歩道を歩いていた。
 
( ´_ゝ`)「先刻の化け物だが、あれは寄生虫みたいなもんだ」

ドクオには目もくれずにズンズンと歩みながら兄者は唐突に口を開いた。

('A`)「……寄生虫にしちゃデカ過ぎる」


( ´_ゝ`)「自分の常識に縋って生きてはいかんぞ、少年」
 
どこか茶化すような口調で話す兄者の態度にドクオは顔をしかめたが、それを指摘したら機嫌を損ねてしまい情報が聞き出せなくなるかもしれない。
それだけはなんとしても避けたかった。


195:(;^o^)新章に入るたび色々忘れる俺オワタ◆d2siRJjf1Q
01月26日11時50分12秒 GGFXW/8NO

 
( ´_ゝ`)「昔どっかのカルト集団からその寄生虫の卵を買った馬鹿がいてな」

そんなドクオの心情を知ってか知らずか、兄者は言葉を繋いだ。
 
( ´_ゝ`)「故意か事故かはわからんが、こうして寄生された島民達が狂っちまってるってのは事実だ」


ドクオには他にも兄者に色々聞いてみたいことがあったのだが、切り出そうとした瞬間、兄者が立ち止まった。

( ´_ゝ`)「君の友人とやらはここいらに居るだろうな」

兄者が見据えたその先は、小さな公園だった。
確かに、ここには身を隠す場所は多い。

( ´_ゝ`)「さて……」

ここにきて兄者はようやく振り向いた。
そして、ドクオを推量するかのような目付きで口を開いた。


( ´_ゝ`)「どうする?ここに君の友人がいる確立は高い。いなくてもここいらは警備も薄いだろうし」


( ´_ゝ`)「――それに、俺もさっさと弟を探さにゃいかん。ここで別れるか、どうするか」

ここにきて突然の提案。

('A`)「……俺は……」


1兄者に同行する
2ここで別れる
3とりあえずギコに連絡

>>196


196:名無しさん
01月26日12時27分49秒 kE9lgp2fO

3


197:このスレは基本sage進行。(^o^)ノ◆d2siRJjf1Q
02月13日18時38分31秒 1qdqNU8CO

 
確かに、分散して行動したほうが互いに目的を果たせる確立は高い。
しかし俺には身を守る武器がないので、一人で行動するのは極力控えたい。


……そうだ

('A`)「すまんが、少し待ってくれないか」

ドクオは懐から携帯を取出すと、電話帳から名前を探した。
電話するのは、ギコだ。


( ´_ゝ`)「どうした?」

('A`)「友人が来るまででいいから一緒に居てくれ」

兄者はふむ、と鼻をならすと、備え付けられたベンチに深く座り込んだ。

( ´_ゝ`)「べ、別にアンタが心配だから残るんじゃないんだからね!」

('A`)(銃だけいただいてぶち殺したろかコイツ)

思わず奸な考えが頭を過ったがここに残ってくれるといっているのだ。
それに感情的になっては元も子もない。
ドクオはぐっと堪えることにした。


198:( ^o^)オリジナルクリーチャー出していいかな?◆d2siRJjf1Q
02月18日00時20分34秒 P/XwA/FMO


( ´_ゝ`)「あー、そうだ」

('A`)「どうした?」


兄者は何かを思い出したかのようにすっくと立ち上がり砂埃をはらうと、懐から鞘に収まった大振りなナイフを取出し、放ってよこした。


('A`)「……どこに仕込んでたんだよ、こんなモン」

( ´_ゝ`)「パン(;'A`)「ぐわぁぁぁぁ!!」


最悪だ。まさか下着の中に仕込んでおいたブツを渡すとは。道理で立派だと(ry

( ´_ゝ`)「スマンスマン、大事なものは下着の中にしまい込む癖があるんだ」
(#'A`)「…………」
 
正直、もう相手にするのに疲れた。ギコが来るのを待たずにすぐにでも別行動したいくらいに。


199:名無しさん
02月19日10時02分58秒 vPn2eWRH0

いいんじゃね?


200:(;^o^)キリ番踏みたくないのに◆d2siRJjf1Q
03月22日10時03分26秒 o5dRP6wHO

 
しかし、何であれ身を守る武器はあった方がいいだろう。
上手く扱う技術こそ無いが、少なくともそこらへんの木の枝よりは安心できる。

そう思いナイフを懐にしまおうとした瞬間、兄者の怒号が飛んだ。

 
(;´_ゝ`)「危ない!屈め!」

俺は一瞬思考した後、素早く頭を抱えるようにその場に屈み込んだ。一瞬遅れるようにして首があった場所を何かが勢い良く通り過ぎる。
 

/∨゚ w゚)「グルルル……」

(;'A`)「い、犬!?」

ドクオを狙った何かの正体は口の大きく裂けた犬だった。その口元は何かの血によって赤く染まっている。


202:( ^o^)細々と投下◆d2siRJjf1Q
04月28日17時16分38秒 USdYVwGIO

 
(;´_ゝ`)「馬鹿な!なんでコルミロスがこんな所にいるんだ!?」
 
(;'A`)「と、とりあえず逃げよう!」
 
そう言うが早いか、ドクオと兄者は素早く体を捻りコルミロスと逆方向へ走りだす。
 
(;´_ゝ`)「気を付けろ!コルミロスは群れで行動する!まだ近くに何匹か居るはずだ!」
 
(;'A`)「マジでか!?……って早速かよ!」
 
脇の茂みから牙を剥き飛び掛かってきたコルミロスを咄嗟に屈んで避ける。が――
 
(;'A`)(しまっ――!)
 

躱すことだけに集中していたため勢い良く屈み込んでしまい、ドクオはしりもちをつくような形でその場に倒れてしまった。
 
(;´_ゝ`)「いかん!」

兄者がホルスターから銃を抜くのとほぼ同時に、向き直ったコルミロスは無防備になったドクオの喉笛目がけ再び跳躍した。
 
(;'A`)(クソッ……!!)


1 一か八かナイフで迎撃する

2 腕を犠牲にして攻撃を防ぐ

3 現実は非情である。あきらめて目を閉じる。
 
>>203


203:名無しさん
05月01日07時29分42秒 Ax2Jt+noO

2


206:(;^o^)酉合ってるかな◆d2siRJjf1Q
06月08日09時14分01秒 ojJaL/L3O

(;'A`)「ええい!ままよ!」

避けることは適わず迎え撃つには度量が足りない。
ドクオが今生きるために出来る最大の抵抗が、己の左腕を犠牲に身を守ることだった。
 
(;'A`)「っ!」
 
しかし、視界に映ったコルミロスの発達した牙――
下手をすれば左腕は使い物にならなくなる。
生きてこの島を出るためにここで腕を捨てるのは早計だったか――。
 
(;'A`)「ぐあぁっ!!」
 
思考を妨げる程尋常でない痛みがドクオを襲う。
恐怖故噛みつかれる間際若干腕を引いたおかげで致命傷たりえる程ひどい怪我ではないが、痛いものは痛い。
 
/∨゚ w゚)「ガァッ!」
 
ドクオの血をその口から滴らせながら、コルミロスはさらに追撃にかかる。
体を低くかがめ、再三ドクオの喉笛目がけ跳躍した。


207:( ^o^)ノちなみに3は兄者負傷ルートだった◆d2siRJjf1Q
06月08日09時21分04秒 ojJaL/L3O

 
「―――ゴルァ!」
 
しかし、コルミロスの攻撃は失敗に終わった。
中空に浮いたその体を金属バットが深く抉ったのだ。 
 
/∨メ w )「ギャンッ!?」

横っ腹を強く殴られたコルミロスは勢い良く舗装された地面に叩きつけられ、2、3度転がった後動かなくなった。
 
 
(;'A`)「ハハ……遅ぇよ」
 
ドクオは血に濡れた腕を押さえながら、バットを肩に担いだ男を見上げた。
 
(,,゚Д゚)「ヘッ、万年遅刻野郎のドクオには言われたくねぇな」
 
そこに立っていたのは、他ならぬドクオの友人、ギコであった。
 
(;´_ゝ`)(あれ?俺もしかしなくても空気じゃね?)
 
ホルスターから銃を抜き放っていた兄者はというと、自分の出番がなくなった事を憂いていた。
 
 
信頼度変化
(,,゚Д゚)+1


209:( ^o^)言った筈だ、過疎なんて知らんがな!◆d2siRJjf1Q
08月02日12時26分46秒 tfB9wLrPO

 
仲間がやられて身を低くし喉を唸らせるコルミロス達を見据えながら、ギコは血に濡れたバットを大きく横に振るい、付着した血液を散らしてそのまま肩に担いだ。
 
(,,゚Д゚)「犬っコロの相手は俺に任せて、おっさん!」
 
(;´_ゝ`)「お、おっさんだと!?俺はまだ花の二十代前半でい!」
 
(,,゚Д゚)「んなこたぁいいからドクオを頼む!」
 
こちらからはギコの顔はよく見えないが、声に気迫が籠もっていた。
 
 
( ´_ゝ`)「……合点承知!」

ギコの言葉を受け、兄者は再びトカレフを構え撃鉄を起こした。


210:( ^o^)読んでくれてた人達ありがとう◆d2siRJjf1Q
08月02日12時29分47秒 tfB9wLrPO

 
( ´_ゝ`)「立てるな?この先に公衆トイレがある。そこまで走るぞ!」
 
差し伸べられた手を見て、ドクオは精一杯の皮肉を吐いてみせた。
 
 
(;'∀`)「……うほっ?」
 
 
( ´,_ゝ`)「プゲラwwwきめぇwww」
 
ドクオは割と真剣に腹を抱えて笑っている兄者の頭にナイフを突き刺してやろうかと思った。
 
 
兄者に右手を引かれながら、体の許すかぎりの速度で走る。
兄者も俺を気遣ってくれているのか、右手でトカレフを握り締め周囲を警戒しつつも、俺に歩調を合わせてくれている。
 
( ´_ゝ`)「別れて行動する前に、いくつか情報をやろう」
 
唐突に、兄者は口を開いた。


211:( ^o^)だけどまだまだ続くのじゃ◆d2siRJjf1Q
08月02日12時32分14秒 tfB9wLrPO

 
('A`)「………?」
 
情報……普段の兄者の言葉なら信用するとアレだが、今の兄者は真剣な面持ちだ。
 
( ´_ゝ`)「この公園を抜けた先に、ぽっかり穴が開いている」

( ´_ゝ`)「そこは、病院の裏手に通じている」
 
 
病院……この現状だと機能している可能性は0に等しいが、この腕の傷をどうにかするのにはありがたい。
 
('A`)「……わかった」
 
( ´_ゝ`)「……それと」
 
そう言うと、兄者は立ち止まり俺にフロッピーディスクを渡した。
 
( ´_ゝ`)「病院のパソコンでそいつを見ろ。……俺がそいつを持っていた理由はまた会ったときに話す」
 
半ば意識が虚ろになっていたから見間違えたのかもしれないが、兄者の顔は陰が堕ちたように暗い表情を浮かべていた。

216:◆d2siRJjf1Q
11月14日00時50分23秒 XYhkl74OO

――公衆トイレ前


いつから掃除がされていないのかはわからないが、鼻をつく臭いは吐き気を感じさせるほど凄まじい。


(;'A`)「こいつはくせぇ――ッ……」

(;´_ゝ`)「どう嗅いでもゲロ以下の臭いです本当に(ry 」

便器には排泄物がこびり付いており、その光景がまた不快感を助長させる。

('A`)「にしても、映画みたいな状況におかれてるんだよな、俺ら」

( ´_ゝ`)「『エイリアン』とかその辺りか?」


('A`)「いいや」

ドクオは兄者の発言を否定しながら壁が不潔でないことを確認してもたれかかった。

217:名無しさん
11月14日00時52分29秒 XYhkl74OO

('A`)「――『ゾンビ』かな」


( ´_ゝ`)「黒魔術だかで使役された死人……だったか?なんでまた……」

('A`)「似てないか?人とか犬だったモンが牙を向けてくるんだ」

ゾンビ――。
相手にするには実に面倒な奴らだ。
タフだし、何より躊躇いもない。
元がただの人間や犬だから始末しようにも後味が悪い。

( ´_ゝ`)「……『ゾンビ』か……。そうかもしれないな……」

218:名無しさん
11月14日00時55分08秒 XYhkl74OO

兄者がそう言って息をつこうとした瞬間、扉を開く音が聞こえた。
女子トイレの方からだ。


('A`)「……少し距離を取るか?」

( ´_ゝ`)「……ああ、同意見だ」

島民である可能性が圧倒的に高いが、生存者(健常者が適切か)である可能性もある。
鬼が出るか蛇が出るか――。

張り詰めた空気の中、女子トイレから現われたのは――


(*゚ー゚)「ど、ドクオ君……?」

VIP高のマドンナだった。

223:(>^o^)>バイオ5発売までに終わらないとか◆d2siRJjf1Q
12月14日13時00分03秒 ptpyWiF0O

('A`)「しぃ――さん!よかった!」
 
見知った顔との再開の喜ばしさから思わず呼び捨ててしまいそうになったが、上手く誤魔化せただろうか。

(*´_ゝ`)「あ、あなたはドクオ君のお友達ですか?」

(*゚ー゚)「え?……はい、そう……なるのかな?」

初対面かつ興奮気味の兄者に圧倒されたのか、助けを求めるようにしぃさんは首を傾げてこちらに尋ねてきた。

(*'A`)「い、いや、一応そうなるんじゃないかな?」
 
 
敬語になった兄者きめぇwwwとか思ったが、小動物のような可愛らしさを持つ彼女の前では致し方ないだろう。現に俺だって緊張している。

224:(>^o^)>どう考えても間に合いません◆d2siRJjf1Q
12月14日13時05分04秒 ptpyWiF0O

しぃの登場により幾分か雰囲気が軽くなった。そう思ったときだった。
 

( ´_ゝ`)「…………」
 
先程までニヤニヤとだらしない顔をしていた兄者が、急に顔を険しくした。何かを見据えているようで、俺は兄者の視線の先を目で追った。

見れば山の向こうはぼんやりと明るい。何か人工的な建造物でもあるのだろうか?
 
( ´_ゝ`)「すまんが、どうやら俺は急がないといけないらしい」

そう言うと兄者はホルスターから銃を抜き、暗闇の中へ駆け出していった。
 
(;'A`)「あ、兄者!?」

突然のことに俺は体を動かすことができなかった。
今、しぃを一人にはできない。
 
(  _ゝ )「もし弟者に会ったら、始まった、至急行動に移れ。そう伝えてくれ」
 
 
振り返ることもなく、闇に溶けて見えなくなってしまう直前、兄者は俺たちにそう言い残して去ってしまった。

225:( ^o^)カプコンめ、やりおるわ◆d2siRJjf1Q
12月14日13時10分40秒 ptpyWiF0O

 
(;'A`)「………」
 
兄者のあまりの豹変っぷりに、思わず呼び止めるのを躊躇ってしまった。
コロコロと表情を変える掴み所のない男だという事は出会って間もないがなんとなくわかる。
 
 
('A`)(しかし、なあ……)

1怪しすぎるだろ、常考……
2どうでもいいか……
3兄者の後を追おう
 
>>226

226:名無しさん
12月14日18時23分58秒 um2yILHd0

1

227:名無しさん
01月11日19時34分10秒 GF2BmrwIO

あとで他の選択肢を選んだ場合もやってくれるんだよな? な?

230:>>227(^o^)スレが埋まらなければやりましょうか
03月03日09時42分38秒 uRMzqsHxO

 
('A`)(怪しい、よな…)
 
思い返せば、兄者には不審な点があまりにも多く見られた。
最たる疑問は寄生虫の存在を知っていたということだろうか。
 
 
(*゚ー゚)「ドクオ君…?」
 
不思議そうな顔で、しぃさんが俺の顔を覗き込んできた。
 
この人は兄者のことをよく知らないから、俺がキモい顔をしかめて思案にふけっている理由がわからないのだ。

231:\(^o^)/酉つけワスレタ◆d2siRJjf1Q
03月03日09時49分26秒 uRMzqsHxO

 
('A`)「え、ああ、なんでもないです……」
 
 
心配させる訳にはいかないだろ、常識的に考えて……
 
そこで、ふと思い出す。
 
 
('A`)(ギコは……!?)
 
いくら運動ができるといってもバット一本で怪物の群れと渡り合うのは厳しいだろう。
助けに行かなくては。
 
 
そう思ったとき、気の抜けた声が聞こえてきた。
 
(,,゚Д゚)「ドクオ!終わったぞ!」
 
肩に担いだバットはあらぬ方向にひん曲がり、血糊がべったりと付着している。
 
こいつは戦国武将の生まれ変わりかなんかですか?

232:変動忘れてた (´_ゝ`)−1、(´・ω・`)+1◆d2siRJjf1Q
03月03日09時57分20秒 uRMzqsHxO

 
(*゚ー゚)「ギコ君!」
 
(,,゚Д゚)「しぃ!しぃじゃねぇか!探したんだぞゴルァ!」
 
 
離れ離れになっていたカップルの感動の再会である。
俺に遠慮しているのか米国よろしくハグしたりはしなかったが、甘い雰囲気を嫌というほど放っている。
 
 
('A`)(リア充共マジ氏ねよ)
 
心の中に負の思念が渦を巻く。
 
フラグだなんだ言ってそんな可能性がないのは百も承知でしたけどね!

235:( ^o^)気にしなくておk◆d2siRJjf1Q
03月08日20時50分18秒 R2AHiKG0O

 
二人だけの空間(笑)からのけ者にされ悶々していると、ポケットがブルブルと震えた。
 
 
('A`)(ん、メールか…)
 
着信件数2件。
ブーンとジョルジュからだった。

236:◆d2siRJjf1Q
03月08日20時57分48秒 R2AHiKG0O

 
(;'A`)「なっ……!」
 
 
俺は思わず携帯を落っことしそうになった。
そこには簡潔に、こう書かれていた。
 
 
『ドクオ、採石場にでっかい怪物がいるお。ショボンとツンを頼んだお』
 
『ドクオ、港には化け物がいる。間違っても近づくなよ』
 
 
よくもまあ、こんなメールを打つ暇があったものだ。
 
(;'A`)(どうする…!?)
 
採石場と港。二つの場所で友人が同時に危機に瀕している。
 
うかうかしてなどいられない。

237:◆d2siRJjf1Q
03月08日21時03分20秒 R2AHiKG0O

 
(;'A`)「ギコ!いちゃつくのは後だ!」
 
俺は二人にできるだけ簡潔に今の状況を伝える。
二人とも大層驚いている。
 
仲のいい奴らが死にそうになっているんだ。平静を保っていられるほうがおかしい。
 
 
(;,゚Д゚)「しかし、どうすんだゴルァ!?」
 
('A`)「ここは………」
 
 
 
1戦力を二手に分ける

2片方に全戦力を投入

3救出は諦め先に進む
 
>>238

238:名無しさん
03月09日14時53分59秒 Ti9EnOrg0

だが俺は2を選ぶ

240:変動(,,゚Д゚)−1、(*゚ー゚)−1、( 未登場)+2
03月09日19時03分28秒 3AhGb8dmO

 
('A`)「……戦力を、片方に集中させよう」
 
 
(#,゚Д゚)「ドクオォ!お前何言ってんのかわかってんのかゴルァ!」
 
 
そう言うが早いか、ギコは俺の襟を引っ掴み、睨み付けた。
 
ギコは戦力を分散させると思っていたようだ。
 
 
(;゚ー゚)「ギコ君!落ち着いて!……ドクオ君、考えはあるの?」
 
流石にしぃさんは大人だ。
諭されたギコは大きく舌打ちをすると乱暴に手を離した。

241:( ^o^)筆がとってもススムくん◆d2siRJjf1Q
03月09日19時11分05秒 3AhGb8dmO

 
('A`)「……まず、落ち着いて状況を確認しよう」
 
公園の出入口に備え付けてある掲示板に貼られた、ラウンジ島案内マップを使って情報を軽く整理することにした。
 
 
('A`)「二ヶ所で同時に戦闘が行なわれている。ちょうどこの公園は二ヶ所の中間にある」
 
 
走っておよそ10分。
体力を温存するため歩くなら15分といったところだろうか。
 
('A`)「どちらかを救出してもう一方に向かう余裕はない」
 
(,,゚Д゚)「だったら…!」
 
 
ギコは今すぐにでも友人の元へ走りだしたくてたまらないのだろう。
……俺だってそうだ。

242:◆d2siRJjf1Q
03月09日19時15分56秒 3AhGb8dmO

 
 
('A`)「……次に、到着したとして救出できるかどうかも重要だ」
 
(,,゚Д゚)「そんなもん後からどうにでも……」
 
('A`)「ならない。今手元にあるのはナイフ一本だけだ」
 
 
そうなのだ。
どちらも救いたいのは山々なのだが、こちらの戦力は微々たるものでしかない。
 
最悪返り討ちにあって全滅ということも十分考えられる。

243:\(^o^)/マタ安価イックゾー
03月09日19時20分47秒 3AhGb8dmO

 
(,,゚Д゚)「…わかったよ」
 
流石のギコもここまで言われたら折れるしかないようだ。
次に挙げられる問題は――
 
 
(*゚ー゚)「じゃあ、どっちを助けに行くの?」
 
 
('A`)(答えはもう決まってる。ここは……)
 
 
1ブーン達を助けに行く
 
2ジョルジュ達を助けに行く
 
 
>>244

244:名無しさん
03月09日23時24分23秒 Na8o0iyeO

1

245:◆d2siRJjf1Q
03月11日16時57分41秒 q2d0bh2pO

 
('A`)「ブーン達を助けに行くぞ!」
 
 
少なからず私情で決断を下したのは認めよう。
しかし、ブーン達の方が人数が多い。
 
命の重さ云々なんて今はどうでもよかった。
ただ一人でも多く。それだけを考えていた。
 
 
(,,゚Д゚)「おう!」
 
そう言って走りだそうとしたギコを俺は呼び止めた。
 
('A`)「ギコはしぃさんに合わせて進め!」
 
 
(,,゚Д゚)「でもよ……!」
 
焦燥感と不安の入り混じった顔をしてギコは言葉を詰まらせた。

246:◆d2siRJjf1Q
03月11日17時06分53秒 q2d0bh2pO

 
('A`)「心配すんな。死なないで辿り着く自信もあるし、時間だって少しくらいなら稼いでやれるさ」
 
 
そう強がってみせたが半分はったりだ。
死なないで採石場に辿り着く自信はある。
 
伊達に死線を潜り抜けてきたわけじゃない。
……自力で潜り抜けた回数は指で数えるほどしかないが。
 
 
(,,゚Д゚)「……死ぬなよ」
 
(*゚ー゚)「ドクオ君、危なくなったら逃げてね!」
 
 
本気で心配されているのか、頼られていないのか。
どっちつかずな激励を受けて俺は走りだした。
 
速さではブーンに劣るが持久力だけならショボンにも勝っている。
 
 
('A`)(待ってろよ…!)
 
兄者のナイフはベルトに差し込んだ。
道中で島民に出会う確立は高いが、今は無視して突き進んで問題ないだろう。
 
 
さっき上ったと思っていた月は、いつの間にか頂点を通り過ぎようとしていた。
 
 
第三話―C「奔走」 完


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