[携帯モード] [URL送信]

心精神
能力



「はぁ?

同じ学年って…
はあぁ!?」



「お、同じ学年って、
双子ってことッスよね!?


ぜ、全然似てないじゃないスか!
髪の色も違うし。」



「男と女の双子は似ないものだ。
それに、二卵性だからな。

後涼太、髪の色は関係ない。」



「赤ちん双子だったんだ〜。
なんで今まで秘密にしてたの?」



「別にいう必要もないだろう?」



「いう必要はないかもしれないスけど…
き、気になるじゃないッスか!」



「まぁいい。

赤司が自らマネージャーにするとは、
バスケの上級者なのだな?」



「嫌、バスケ初心者だ。

知ってる言葉ももドリブル、
シュートくらいしか知らないだろう。」




僕を抜いてバスケ部員だけで、
盛り上がっている。


緑の人のいう通りだ。
僕はバスケに関して全く知らないし、
ましてや興味もない。


そんな僕を強制的に入部させたのは、
何か理由があるのだろう。




「……赤司。

冗談をいうな。」



「真太郎。
僕が冗談を言うように見えるか?」



「……だが!

バスケ初心者を好んでいれる
意味がわからないのだよ。

全く、赤司のやることは
よくわからない。」



「そうッスよ!

他にバスケについて知っている人も
沢山いるんスから…。

妹さんを入れたいのか知んないスけど、
他の人でいいんじゃないスか?」



「……バスケについては、
漓真は興味も知識もない。


だが、能力がある。」



「能力?」



「ああ。

……璃真は、相手の
今までに起こったこと…


即ち、相手の過去が視える。」




なるほど。

お兄ちゃんは、僕にその能力が
あるからバスケに活かそうとして…。


でも。
お兄ちゃんみたく、未来が視えるなら
全然使い道があるのかもしれないけど。

相手の過去なんかみたって、
何の役にもたたないと思う。


試合が始まって過去が視えたところで、
何か得でもあるのだろうか。




「過去が、みえるだと…!?」



「赤ちんと同じで凄いね〜。」



「お、お兄ちゃん…。」



「…何?」



「僕を入れたい理由はわかったけど。

過去なんか視て何か得するの?
何も変わらないと思うけど…。」


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!