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心精神
入部



「僕は、漓真に入って欲しい。


いつも言ってるだろう?
これは命令だ、と。」



「……でも。」



「逆らっていいと思ってるのか?」



「……駄目、だけど。



お兄ちゃんは、どうして
そこまでして僕にマネージャーに
なってほしいの?」



「次期に分かるさ。


……ほら。」




今度ばかりは、逆らうことは
許されないようで。


来い、とでも言いたげな眼差しで


お兄ちゃんは僕を見つめながら、
手を差し伸べる。



「……はーい。」




それに逆らうことなんて
できるはずもない僕は。


渋々お兄ちゃんに引っ張られながら、
バスケ部が活動している
体育館に移動して行った。



「あー、赤ちん。


……後ろの子誰?」




身長がコンプレックスの僕は、
その相手を見つめるのは厳しかった。



身長差、50cmくらいあるだろうか。

声を発した人物は、
紫色の髪をし、飴を頬張っている。



「後で紹介するよ。



取り敢えず、皆を集めてくれ。」




身長差に怯えている僕は、
声も発せない状態で。


そんなの気付きもしていない
その相手は、さっさとお兄ちゃんの
言われた通りに人を集めていた。




なんかめちゃくちゃ気にしてる
僕がバカみたいだ。




体育館に入ると、もう既に
部員達は集まっている様子。



……この様子をみると、
お兄ちゃんはキャプテンなのかな。






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あきゅろす。
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