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心精神
バスケ部




「漓真、いるか?」




放課後、学校から帰ろうと
荷物を整理していると…



僕の双子の兄、征十郎お兄ちゃんが
教室から顔を出した。



「お兄ちゃん。」




むぎゅー




見た瞬間抱き着く僕。


遅めの帰宅だったから、
人目を気にする必要がない。


まぁ、人がここにいても
抱きついてたんだけど。




「前々から言ってたが…


バスケ部に来ないか。」



「……バスケ部、僕入れないよ。
男じゃないし。」



「選手としてじゃなく、
マネージャーとしてだ。」



「……もう、いるんだよね?


しかも僕、バスケの知識なんか
これっぽっちも持ってないし…。

僕なんかが入っても…。」




前々から、お兄ちゃんには
バスケ部に入れとは言われていた。



その度に僕は断っていた。

お兄ちゃんのいったことは、
いつもなら必ず従う。



でも、部活には入りたくない。
今はもう二年だ。

関係が出来上がってる中に、


バスケの関係もなく、
知識もない僕なんかが入ったら…



誰も歓迎なんかしないし、
寧ろ入って欲しくもないだろう。



帝光のバスケ部は、結構
強くて、有名だと聞いたことある。



そんなバスケ部に、マネージャー
希望者なんて、沢山いる。

それなのに、お兄ちゃんはいつも
僕になって欲しい、と言ってくる。



……どうしてだろう。
お兄ちゃんの行動は、
いつも意味不明で、分からない。

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あきゅろす。
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