魔人特殊訓練養成学園(凍結)
第3話 新生活
―――1―――
相沢が考え込んでいると、真城は少し慌てた。
「ほらほら、成功したんだから細かいことは気にしない、気にしない!・・・ささ、次の検査にいくよ」
すると相沢は今度は疑いの眼差しを向けた。
「まさか、またさっきみたいなやつを?」
真城はさらに慌てた。
「違う、違うよ!そんな信用ないの僕?」
「・・・分かりましたよ」
そしたら今度は、さっきいたガラス張りの小部屋とは全く違う鉄でできた箱に、入れられた。しかも見かけに反してかなり狭い・・・相沢がギリギリ入るぐらいの幅しかない。
「それじゃ、これから能力系統を調べる検査をするよ。大丈夫、簡単なスキャンさ」
内部のマイクから声が聞こえてくる。
「さっきから言っている能力系統って―」
「質問はあとでっ!」
そういってコンピューターのEnterを押した。
鉄の中の箱の内部にある機械から緑色の光が照射され、相沢の体をくまなくスキャンする。
しばらくすると真城のコンピューターの画面に「スキャン完了」の文字が出た。
「OK、出ていいよ」
プシューと言う音と共に扉が開き、相沢が出てきた。そして先ほどから預かっていた上着を渡し、着終わってから真城は言った。
「で、さっき言ってた。能力系統についてだけど、魔力石を取り込んだ君はもう人間じゃない、魔人だ。その魔人ってのは個別に能力が決まっていて、大きく3つに分けられるんだ」
真城は指を1本立てる。
「まずは魔道具(ウェポン)っての能力・・・まぁ、コレが一番オーソドックスかな・・・。これは魔道具って言う魔力を帯びた特定の武器を取り出せる能力ってとこかな?」
もう1本指を立てる。
「二つ目が魔弾(ブレッド)これは特定の銃のみ弾丸に魔力をのせて撃つことができる能力ってとこ」
そして3本目の指を立てる。
「そしてコレが珍しく、その分敵に回すと厄介な能力、超常能力(エクストラ)。これと言った共通点はないんだ。しいて言うなら・・・そうだな、なにかしらの特殊能力があるってとこ。まぁ簡単に言えば超能力かな・・・まっこんなとこ。わかった?」
「う・・・うん・・・なんとか」
ニコッと真城は微笑み
「じゃ、地上に出ようか」
「地上って・・・ここまさか地下!?」
「さっ行こうか」
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