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ゆるゆる
9月半ば

愛夢は11月の次期役員決定を目指して動き出した。

その前に10月には文化祭がある。
この数日気まずいながらに生徒会室に仕事をしにきたが、要も双子も仕事には来る様子は無く愛夢はなんとも言えないながらに若干要と蘭のいちゃつきを見なくてホッとしていた。

今生徒会として動いているのは、政宗と愛夢のみだもう1人補佐の一年生金城緑は元々自由人の為にあまり顔を出さない。

愛夢は確認の為に政宗に聞く事にした。

「政ちゃん。実際に蘭くんの"信者"?になった人って誰がいるの??」

「あぁ。如月、東海兄弟、一匹狼と言われている一年の更未、爽やか王子と言われている一年の永井、風紀副委員長の駿河だ。涼宮は顔は整っているがこの学園では騒がれるほどでは無いから親衛隊の結成も無いらしい。
逆に涼宮の信者となった奴らの親衛隊やファンの反感を買っている。」

その言葉に愛夢は眉を下げる。

「…誰を好きになっても良いと思うんだぁ。今の状態で蘭君1人が責められるのは間違ってるしぃ。
政ちゃんと俺の親衛隊の子達で他の親衛隊を止めれないかな…。」

政宗は眉を寄せる。
それは愛夢の優しさに対してでは無く、傷つけられても彼らを救おうと動ける愛夢を何処までも踏みにじる要の事に苛立ったからだ。

要と東海兄弟は、愛夢のセフレと言う噂を学園中に流していた。
それを信じた者はもちろんいない。

今は要と愛夢が別れた事が話題となっていた。

要の裏の顔を知っていて、蘭が愛夢に興味を持って欲しく無い東海兄弟は要に口裏を合わせて、政宗は要を警戒していた。

「…風紀委員長の柏田は愛夢がそう言うだろうと言っていた。
だから、今日の放課後俺と愛夢、そして柏田の親衛隊隊長を呼んである。」

愛夢は顔を上げて微笑んだ。
風紀委員長の柏田誉は愛夢の幼馴染でもある。

「政ちゃんにも、ほーちゃんにも感謝だねぇ。
それなら、ミー君はこれからどうするか俺から連絡してみるよぉ。」

ミー君とは補佐の一年生で愛夢には懐いており、愛夢の連絡だけは必ずとっていたからだ。

政宗は苦笑して頷いた。



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あきゅろす。
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