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ゆるゆる
大丈夫

弥彦は愛夢を抱き締めたまま外のベンチに座った。

愛夢はまだ震えたままだ。

「愛夢。」

弥彦の声にビクリと肩を揺らして視線を合わせた。

「…ごめ、ん。」

愛夢の謝罪に苦笑して、優しく愛夢の唇にキスをした。

「あのなぁ。彼奴の言う事に俺がお前を嫌いになるわけねぇだろ。
そう言う事なら、俺の方がこえぇよ。
今日なんか俺が関係を持った女がお前を襲おうとしたんだ。嫌われたって仕方ない。
だけど、お前はそんな事気にしねぇで女を許して俺との未来を約束してくれたんだ。
俺は幸せだ。」

愛夢はポロポロと涙を零す。それを弥彦は小さなキスで拭ってあげた。

「…母様にも伝えたんだ。
俺の全ての感情を出せるのは、やっぱり弥彦だけで幸せにしてあげたいのも、幸せにして欲しいのも弥彦だけなんだ。」

愛夢の言葉に弥彦は嬉しそうに微笑んでもう一度唇にキスをした。

「俺達は少し寄り道したが、良い確認にもなったんだ。
後一月待ったら、ずっと一緒だ。
何があろうと俺の気持ちがブレる事は無い。大丈夫。
愛夢と俺は2人で1人。
永遠の愛を誓ってやる。」

誓いの言葉に愛夢は涙を零しながら笑った。
それは普段の笑顔でも、キラキラの笑顔とも違う。弥彦だけへの甘い甘い笑顔で、愛夢は自分から弥彦に深い深い口づけをした。

「っん。っっはぁっふっ。」

弥彦は愛夢の零れる吐息に興奮してしまい、理性を抑えるように首にキスマークをつけた。

「俺のもんって証だ。」

ニヤリと笑った弥彦の首に愛夢も唇を寄せてキスマークを残して、悪戯っ子の笑顔を浮かべた。

「モテモテの鬼道君の周りへの威嚇だよ。弥彦は一生俺のもん。」

愛夢の言葉に弥彦は嬉しそうに笑って、弥彦の携帯が鳴るまで2人は可愛いキスを繰り返した。



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