ゆるゆる
2
目の前の光景は一体なんなのか…
愛夢は訳がわからなかった。
最愛の彼は見た事のない小柄で可愛いらしい顔の少年を膝にのせて、優しく甘い笑顔を向けていた。
頭がガンガンする…
これは何…
要の膝に乗っていた少年が愛夢に気づき大声で叫ぶ。
「あーぁ!!お前誰だ!?
すっげぇ綺麗だな!!俺は涼宮蘭だ!
蘭って呼べよ!!」
ギュッと凄い力で手を握られる。
身長は165cmと小柄な少年蘭は馬鹿力で愛夢の手を握っていた。
「う、うん。少し力弱めてくれるぅ?」
その言葉で蘭は力を弱めたが手は離さなかった。
「なぁ!お前の名前は!?」
「俺は、会計をしている鈴木愛夢だよぉ。よろしくね?」
と何時ものフワフワの笑顔で挨拶をして要の方を見れば憎い敵の様な目を愛夢にむけていた。
(な、なに…)
愛夢が戸惑っていると書記の双子が蘭を引き寄せる。
「駄目だよ。蘭ちゃん、愛夢に近づいたら。」
「穢れちゃうよ。」
「孕んじゃうよ。」
「だって愛夢には…。」
「「セフレがいるんだから。」」
(えっ…?)
愛夢は何を言われたのかわからなかった。
だって愛夢と要が付き合っている事は学園中が知っている事だった。
それ以前に体の関係を持ったのも、要が初めてで、愛夢は童貞のままなぐらいだ。
(なん…で。)
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