つるぺったん(3Z)

沖田総悟、身長170cm体重58kg。神楽、身長155cm体重40kg。

その現実を目の当たりにして私は深く溜め息をついた。15cm?そんな馬鹿な。数字を突き付けられてから相手を見ると、今まで気にならなかった身長差や体格差が急に気になりだした。

「今日身体測定だったアル」

「あーそう」

なんだかわからないこの悔しさを銀ちゃんにぶつけてみた。

「でね、私成長が遅いって言われたネ」

「あーそう」

「でね、憎いアンチキショーは小っこく見えるのに意外と170cmもあるアルヨ。まぁギリギリだけどナ」

「あーそう」

「…」

「…」

「今の総理は?」

「あそう。あ、違うわ」

銀ちゃんのバカ!天パ!マダオ!



いつも蹴り合い殴り合い掴み合いしている私達だけど実はそんなに違ったんだ。こんなに意識して…次会った時どんな風に接したらいいのか。

「よォ寸胴チャイナ」

「ヒャウン!」

「えっ!?」

サディストがいきなり声をかけるもんだから飛び上がって変な声を出してしまった。そしたらその反応にサディストも驚いたみたいで、二人共目を見開いている異様な光景だ。

「な、なんだヨ。このナイスバディの神楽様に向かってなんてこと言うアルか」

「どこがナイス?ナスの間違いじゃね?ボケナスバディの神楽サン」

こいつ…人の気も知らないで…!

「私だってすぐにボンキュッボンの体になるアルネ!お前だって私の魅力にクラクラヨ」

「そのぺったんこがどうやったら膨らむっつうんでィ」

そしてサディストの視線は私の胸に。こ…こいつだけは許さない!

「死ねクソサドォォオ!」

怒りに任せて鞄を投げると奴にすんなり受け止められた。そんなところがムカつくんだヨ!

「お前ってさァ、」

鞄を持つ奴は少し上から真顔でこう言った。

「胸だけじゃなく背も小っせェな。成長遅」

ブッ!口から何かを吐き出しながら目の前の男は吹っ飛んでいった。











沖田を下品に仕立てあげてすいませんと謝ろうかと思いましたが原作でもそうでしたね。




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