如何様に(3Z)

※神楽でません


真っ暗な部屋の中俺は一人布団に潜り込んでいた。寝ているわけでもなく、ただ一点を見つめて舌打ちをしたりしながら拳を握る。

そんな時部屋の窓が突然開いた。すぐに視線を移すとそこには知ってるようで知らない奴。一応驚いてみた。だってここ三階だぜィ?

「誰だお前」

「名乗るほどたいした名じゃないけど誰かがこう呼ぶ、"神威"」

聞いたことある文章だ。落語が好きって設定だが俺だっていろいろ聞く。

「今イライラしてっから敢えてツッコまないでおくわ。ここに来た理由を15文字以内で答えろ」

「アンタに笑顔を持ってきた」

「気味が悪ィ。オイ神威外伝さん、」

「それ何の映画?」

「チャイナの兄貴が俺に何の用でぃ」

「なんだ俺のこと知ってたの。君今泣いてたじゃん」

「泣いてねーし」

「じゃあこんな暗い部屋で何悔しがってたの?出来の悪い妹にでも泣かされたんじゃない?もしかしてフラれたとか。うわーオメデト」

妄想が激し過ぎてついていけませんが。

「いや普通にペケモンしてただけなんで」

「ペケモン?何それ」

「ゲームでィ。今流行ってんの」

こいつアレ?パロりたかったの?あの某歌詞でパロりたかったんだ。うわー恥ずかしい〜。




「…なんでまだいるんでさァ」

「妹と仲良いらしいね」

「いや全く」

俺は今もまだゲームの画面に夢中。

「アイツが寂しがり屋だからって部屋に忍び込んじゃ駄目だよ?男が宿泊行事でやりたいことベスト3に入る項目だけど」

誰がいつの間にとったんだそのランキング。だいたい誰が行くかあんなクソアマのとこに。

「つーかお前窓から入ってくんなよ。歌詞でもドアから入ってきてたろィ」

「だって君らの先生に見つかっちゃうじゃん。ねぇ同室の子は?いないなら俺が相手してあげるよ」

「あんた絶対空気読めないタイプだろ。それよりシスコンも大概にしろィ。妹追っかけてここまで来るとはご苦労なこった。でも生憎俺ぁそういう対象じゃないんで。だから泣くなんてことも全く」

言い切ってゲームの電源を切り布団を出た。それから奴がいる窓に近寄っていき戸締まりしようと手をかけた、ら。

「まぁ別にいいんだけどね。でも俺が行ったところで妹の泣き顔はどうにもならないだろうなー」

…ふーん。けど俺が行ったってどうにもならねーよ。そんなキャラじゃない。



だから俺は明日も喧嘩をふっかける。












昔のことを思い出して泣いてる神楽を見て沖田の様子を伺いにきた兄ちゃん。
なんか沖田にはペケモンやったり"ラフ・メイ〇ー"聞いたりしててほしい。
あ!歌詞でも結局入ってきたのは窓です、最初に入ろうとしてたのがドアです、すいません説明不足でした。





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