あり、かも?


みてくれは悔しいけど結構良い。あいつの腹黒ドSさえみなければあれでなかなかモテるんじゃないのか?まぁそんなストレートにかっこいい奴なんて私の周りには一人もいないんだけどな。

「あの日かィ?」

私がお腹を押さえていたら聞いてきた。

「お前はストレートに言い過ぎなんだヨ。そんなんだからモテないアル」

「俺実はシャイだからそんなにストレートじゃねーよ。それにモテないなんてテメェにわかるわけねーだろ」

シャイはそんな下品なこと言わねーよ。

「わかるアル。現にお前らが女の子と一緒にいるところ見たことないネ」

「あーそっかお前知らないのかァ〜」

「何が」

「俺が今まで何人の女を調教してきたのか」

「ソレ何か違う!」

彼女がいるのかとか今まで何人に告白されたとか、そういうことを言うのが普通だろ!どこで見栄張ってんだよ。

「好きな人とかは?…なんか自分で聞いといて気分悪くなったアル」

「芋侍はほんとそういうのに縁がないんでィ」

「…」

だったら今てめーの目の前にいる私はなんなんだよ。ガキだとでも?それとも女でさえないのか?そのくすんだ目ん玉えぐり出してやんぞコルァ!

「でもその辺に転がってる道端の女に興味ないんだよなー」

「道端に転がってる女ってどんな奴アルか」

「好みはなァ、プライド高くて負けず嫌いで子供っぽいところがあって笑顔が似合う奴かねィ」

サドにしては意外な女の趣味だな。

「オイ総悟ォォ!またサボりやがって!!」

「おっといけねー土方の野郎だ。じゃあな、クソアマ」

「アバヨ、永久に」



「お、神楽こんなとこにいたのか。ババァに海老もらったんだ、帰って食うぞ」

「そりゃ縁起が良いアルナ」

「どうした神楽、良い事でもあったのか?」

私は今どれだけ笑えてる?笑顔、似合ってる?

「私良い女アルか?にししッ」

「良い女はそんな下品な笑い方しません」


ありですか?こんな私はお前にとって。







あの日なのに笑顔満点神楽ちゃん。その笑顔を向けるのは結局銀さんなのかってね。




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