[携帯モード] [URL送信]

青祓
嫌いだって
燐と白鳥





「奥村くんのこと嫌い」


そう言ったらものすごい力で頬を掴まれて、キスをされた


気持ち悪い、僕は男なのにこいつ一体何してやがる。













「っ 何してんだよ、きもちわりいな」

睨むとまたキスをされた。今度はやたらと長くて、頭が回らなくなる



ちゅ、と変な音をワザとたてて 舌までいれて呼吸を禁じられる











気持ち悪いと思ってるけど、嫌だと思わない



熱くなった唇がまた ワザと変な音をたてて、離れた。


鼻がぶつかる距離で、まるで恋人の男女のように見つめ合う
はあ、と奥村のこれまたあつい息が、唇にかかる。

そのままお互い何も言わずに見つめ合って、またキスをされた。


押し退ければ良いのに、無意識に作った拳は握り込まれて、いつのまにか指を絡め合う始末


チラリと見た奥村の指は、思ったより綺麗で少し驚いた
ぎゅっと指の拘束がキツくなる。それにこたえるように、僕も力を込めた















「これだからお前のこと嫌いなんだよ」
ようやく唇を離したと思ったら、指を突っ込んで僕の舌を挟む


どちらのか、よくわからない液に塗れた舌には 銀色に光るピアス





「だから言ってるだろ、奥村くんのこと嫌いだって」

あんまり似合わない顰めっ面をして、僕を抱きしめた


次→←前

93/94ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!