青祓 雪ソックリ 白鳥 外に出ると雪が降っていた もうそんな季節なのか、なんてぼーっと考える もう目の前の学校へと足を動かす。サクサク雪を踏む音がうざったい 「白鳥さーんまってくださいよ!」 いつもの4人が寒さなのかなんなのか、顔を真っ赤にして走ってきた 「お前らの用意が遅いから置いてったんだよ」 「も、もう少しくらい待ってくださいよ」 「学校終わったら雪合戦しません?」 「どこで」 「そこらへん…」 「良いけど。でも、僕が飽きたら終わりな」 「あんまり早く飽きないでくださいよ!」 ふ、と前を見るとなんと奥村兄弟がいた こんな遅刻しそうな時間に兄はまだしも弟までなんでいるんだよ、と顔を顰めて早歩きをし、側を通る あいつらは無視だ 「あっ」 何か話ていた奥村燐が、僕のほうに声をとばす 「あいつの頭、雪ソックリの色だ。きれい」 やっぱりこいつは嫌いだと思った 次→←前 [戻る] |