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神様とその子供たち
番外編2※
ロウ×カナタ 監禁IF(本編とは無関係です)※18禁



真崎を助けるために計画した僕の逃亡はすぐにロウの知るところとなり、彼本人に捕らえられ連れ戻されてしまった。僕はベッドにおろされて、彼にどう謝ろうかと迷っているうちに拘束具でベッドの脚と僕の手が繋がれてしまった。

「ロ、ロウ様…これは……」

「こうしないとまた逃げるかもしれないだろ」

「いえ! もう逃げたりしません。ごめんなさい、僕どうかしてたんです」

とにかくロウをなだめたくてひたすら頭を下げる。ロウの表情からはどのくらい怒っているのかわからないが、こんなもので拘束されるくらいなのだから信用をなくしたのは確かだ。

「あの人間とどういう関係だ?」

「昔助けていただいたことが……」

「それだけで会いに行ったのか?」

「本当のことが知りたかったんです。僕には真崎さんが悪い人だとは思えなくて」

「おい」

ロウが僕の顔を掴んで上を向かせる。こんな乱暴な扱いは今朝までのロウならあり得なかった。

「俺の前で他の男の名前を口にするな」

「………は、はい」

「俺がこんなに大事にしてやってるのに、お前はその人間の方が大事なのか?」

「そんなことありません。ごめんなさいロウ様」

僕の思っていた以上にロウは怒っている。恐ろしくなった僕はひたすら頭を下げていた。

「本当に反省してるのか」

「はい、もう二度と逃げたりしません」

「なら誓え。俺が許すまでお前はもうここから出るな。俺以外誰とも会うな」

「誓います」

僕の言葉に満足したのかロウはうっすら笑みを浮かべて僕にキスをする。彼の機嫌が良くなったことに安心して、僕はロウの本心を見抜けていなかった。


まずその日から、キリヤと会えなくなった。僕が退屈しないように話し相手になってくれた彼に会えなくなったことは、僕には相当堪えた。誰とも会うな、というのがキリヤも含まれているとは。足はベッドに繋がれたままだし、まったく信用されていない。

悪影響だからとテレビも携帯も没収され、何もやることがない。3日程で頭がおかしくなりそうになった。ロウが戻ってくるまでの時間が苦痛で仕方なく、彼が戻るのを毎晩心待ちにしていた。

しかしその日、ロウは夜遅くになっても帰ってこなかった。少し遅れる日もある、ロウは必ず戻ってくると信じて待っていたが、時計の針が進むたびに不安が募っていく。ロウの身に何かあったのではないか、もしくは彼はもう僕に愛想をつかせてしまったではないか。
電気をつけたままシーツにくるまっていると、突然明かりが消えた。何事かと警戒して周囲を見回すが真っ暗な上に窓もないのでどうしようもない。単なる停電なのか照明の不具合なのか。何とかしたかったが暗闇は今の僕には恐怖でしかなく、シーツの中で怯えることしかできなかった。

「怖い……」

今にも暗闇から何かが出てきて僕を闇の中に引きずり込んできそうだ。このままロウが帰ってこなかったらどうしよう。身体を丸くしながらガクガク震えていると、扉がそっと開く音がした。ロウならもっと堂々と豪快に入ってくるはずだが、ロウ以外がここにくることはない。

「……っ」

暗闇の中、誰かが近づいてくる気配がする。怖くて心細くて僕は泣いてしまった。

「まだ起きていたのか」

シーツがめくられてロウが顔をのぞかせる。泣いている僕を見てロウが目を丸くした。

「どうしたんだ」

「こ、怖くて」

「まさか俺を幽霊だとでも思ったのか?」

「だって…だって……」

「ああ、電気消えちまったのか。後で取り替えさせるよ。お前が寝てると思ったから、起こさないように帰ってきたんだ」

「ロウ様が戻らないのに、眠れるわけないじゃないですか…!」

僕の言葉にロウはきょとんとしていた。本気で意味がわかっていないのかとぼけているのか。

「何でだよ。お前は俺がいなくても寝られるだろ」

「ロウ様と会えなかったら僕は何にもない。ただ用意された食事をして眠るだけの、こんな生活はもう嫌です! ここから出たい! 出してください…!」

僕の悲痛な叫びをロウは黙って聞きながら涙をぬぐってくれた。自分で思っている以上にこの生活に限界を感じていたらしい。

「かわいそうに。俺が遅くなったばっかりに怖い思いさせて。ごめんな、もう大丈夫だから」

「ここから出してくださるんですか…?」

「出す? それは駄目だ」

「でも」

「お前、俺からまた逃げる気か?」

「違います…!」

「カナタが反省してるっていうから、態度で示すチャンスをやったんだろ。なのに3日でこれか?」

ようやく僕はロウがまったく僕を許してないことに気がついた。彼の目が僕を冷たく見下ろしている。

「そんなんじゃ、一生ここから出してやれそうにないな」

「ご、ごめんなさい。ただ怖かっただけなんです。ロウ様に見捨てられたらどうしようって」

ロウは先程とはうってかわって、優しく優しく僕の顔を撫でた。

「馬鹿だな、俺がお前を見捨てるわけないだろ。お前が俺のものになるって誓うなら、こんな拘束いつだってやめてやれる。どこにだって行っていいし、誰に会おうと自由だ」

「ロ、ロウ様のものになる、というのは……」

「今さら何もわからないふりするなよ。お前の処女はもう俺がとっくにもらってるってのに」

恥ずかしさのあまり何も答えられない。まさか前と同じことをまたするというのか。

「俺からお前を襲うことはもうできない。色んな奴らに誓わされたからな。俺の、または俺への誓いは特別な意味がある。暗示をかけるから絶対破ることができない呪いになるんだ。それでもお前は俺のものになると誓えるか」

誓う、と言えばこの状況から解放される。早く誓いたいと思うほどの恐怖に僕は蝕まれていたが、それでも躊躇わずにいられなかった。

「でも、僕はイチ様が……」

その一言が命取りだった。ロウは僕から離れて立ち上がり、僕に冷たく言い放った。

「例え俺の可愛い息子の名前とはいえ、俺の前で他の男の名を口にするなと言ったはずだ。罰として今夜はここで一人で過ごせ」

「ロウ様!」

僕に弁明の機会を与えることなくロウは部屋から出ていってしまう。ドアは外から鍵がかけられ、僕は取り残されてしまった。

「ま、待ってください! やだ、やだ、こんな場所に一人にしないで…! ロウ様!」

ドアを開けようとしても当然びくともしない。足の拘束があるので扉が開いたところで出られはしない。片足を引っ張られながらも扉を必死に叩いて、ロウの名前を呼んだ。

「ロウ様! ロウ様! 行かないで…お願い……」

ロウに見捨てられるのも、この部屋に一人で残されるのも怖すぎて、このままでは僕は恐怖のあまり頭がおかしくなってしまう。

「誓います! ロウ様のものになりますから…! だから、もどってきて……」

その場で崩れ落ちる僕の目の前で扉がゆっくりと開く。そこにはロウが立っていて、僕は心の底から安堵した。

「カナタの誓いを受け入れる。取り消しはもうできない。後悔するなよ」


****


誓いがあるからロウからは何もできない。だから僕が全部やれと言われたとき頭が真っ白になった。しかし恐怖からなのか誓いのせいなのか、僕には拒否するという選択肢はなかった。

「んっ……」

ひんやりとしたローションを指に塗り、後ろの穴にゆっくりと挿入していく。自分で後ろに入るように準備するなんて恥ずかしさで涙が出てきた。

「あんまり、見ないでください…」

僕が穴を広げていくのをロウは楽しそうに見ていた。見ないでといったのに、さらによく見えるように足を持ち上げてきた。

「や、やだロウ様……」

「お前が一人でちんたらやってるから、アドバイスしてやろうと思ってな。ほら、指をもう一本増やせ」

「うっ…う……」

三本目の指をロウに入れるよう命令されて、圧迫感で息が荒くなる。前にロウがやってくれた時のことを思い出してほぐしているつもりだったが、以前のようには気持ちよくない。

「そうじゃねぇだろ。もっと広げねぇと、ただ入れてるだけじゃ一生俺のは入んねぇよ」

「んああっ…!」

ロウの指が追加で中に侵入してきて思わず声をあげる。自分のものではない指が予測不能の動きをしていて、自分が思っている以上に中へ中へと入り込んでくる。時々過敏な部分に触れられて自分の性器も段々と勃ちあがっていくのがわかった。

「ほら、支えてやるから跨がれ」

「う……は、はい…」

いったん指が抜かれてロウに身体を持ち上げられる。ロウの胸に手をつき、彼の勃っていた性器を穴にあてがいゆっくり腰をおろしていった。ガチガチに硬くなっていたそれはぴったりのサイズのまま僕の中に埋もれていく。

「あ…あっ……ああっ!」

途中で足が崩れて一気にロウのものが一番奥まで入ってきた。二回目だが、前の時より苦しい気がする。気持ちいいだけじゃない。

「このままじゃ駄目だろ、カナタ。動け」

「はい……」

ロウに言われるがまま恐る恐る身体を揺らす。当たる角度が変わるたび痛みと苦しさ、そして快感が襲ってきた。

「あっ…ん…あっ……んんっ」

「気持ちいい?」

「は、はい……っ」

「どういいのか言ってみろ」

「あ…ロウ様の、が…中にあたって…それで……」

「それで?」

「うっ…や……」

男のくせにこんな場所で気持ちよくなって、情けないやら恥ずかしいやらで泣いてしまう。ロウは僕の唇に何度もキスをして、流した涙も舐めとった。

「ほら、もっと動け」

「はい…っ」

ロウの上で腰を動かすたび彼の表情が変わる。彼の性器がどんどん熱く大きくなっている気がする。僕が果てるとの同時にロウも僕の中で精を吐き出し、長い射精と同時に勢いよく奥に流し込まれていった。

「あああっ…」

「カナタ、お前を愛してる。もう一生手放さない」

ロウは僕に何度も愛を囁いていたが、僕は気持ちよすぎてそれどころではなかった。力なくベッドの上に倒れる僕の中を、今度はロウが腰を動かし肉棒で貫いていく。何度も繰り返される挿入に声が枯れるくらいに喘がされた。

「好きだ、カナタ。どうしようもなく好きなんだ」

「僕も…あなたが好きです……」

何か大事なことを忘れてしまった気がするが、ロウの前ではもう彼のことしか考えられない。僕はロウの首に自ら手を回し、頭がおかしくなるくらい何度もキスをした。




2021/1/1
happy new year


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