幻想詩編
壊れる街
嗚呼 神様！サイレン鳴らせ
この街は終わります
夜が割れる
星が落ちて
街が焼ける
サイレン鳴らせ、空を見上げて
僕の街は 消えてゆく
暗い空に昇ってく
あの大きな鳥が連れて行く
あの人もあの人も
嗚呼、神様！サイレン鳴らせ
あの街は終わります
空は赤く
夜は逃げ出す
落ちた星が泣いている
さあ鳴らせ、虚無の空へ
私の街が泣いている
助けを求めて泣いている
手を伸ばす、手を伸ばす
光が、手を焼いた
嗚呼、神様！
嗚呼、嗚呼、神様！
サイレンを鳴らして
私の街が壊れてしまう
あの人が、泣いている
助けてと泣いている
あの子が泣いている
守れなかったと泣いている
嗚呼、神様！
夜の光が去った時
太陽が影と共にやってきた
赤々と黒く街は迎え
壊れた街で、私、一人
嗚呼、神様、サイレンが
壊れた街に、サイレンが
今日も響く…
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